121 名前：（　´∀｀）さん 投稿日：02/07/31 02:21 ID:KfrWxs7Q

　　　そのバアはとても判りにくい所にあつた
　　　
　　　　　|::::::::||　　
　　　　　|::::::::||　　 　／
　　　　　|::::::::||　　／
　　　　　|:::;;;;;||∧,,∧
　　　　　|;;;;;;;,|ミ,,ﾟДﾟﾐ ｵｵｲ ｺｺﾀﾞ
　　　　 │　⊂ヽ　y o　　　　　　　　∧∧　ｲﾔｱ ｻﾝｻﾞﾝ ﾏﾖﾂﾀﾖ
　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　(Дﾟ ,,)
　　　　／　　　　　　　　　　　　　　 <,,　　 >

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 主人は船員上がりと聞いた

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『一：六』

　

122 名前：（　´∀｀）さん 投稿日：02/07/31 02:21 ID:KfrWxs7Q

　　　煙草を咥えるといつも黙つてマッチが出た


　　　日　▽　日 　　　　　　　
　　　≡≡≡≡≡　　∧＿∧
　　　凸　∩　［］ 　　（　´_ゝ｀）
　　　　　　　　　　　　<　 Y　　ゞ
　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣Π￣∧∧￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∩ヽ(ﾟ　　,,)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『弐：六』

　

123 名前：（　´∀｀）さん 投稿日：02/07/31 02:21 ID:KfrWxs7Q

　　　ラベルには一つとして同じものがなく
　　　皆その異國の意匠を愉しんだ


　　　　　　　　　　　ｳﾑ 　　　 ﾐｺﾞﾄ...
　　　　ｺﾚﾊ...　∧∧　∧∧　 ∧∧　∧∧
　　　　　　　　（ ´∀｀) ﾟДﾟ,)ﾐﾟДﾟ ﾐ(・∀・ )　ﾎｵ...
　　　　　　　　　⊃ΠΠ⊃Π⊂ΠΠΠ⊂
　　　　　　　─────────────　∧ ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （ ´_ゝ｀）　ｷｭｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　つЦゞ　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『参：六』

　

124 名前：（　´∀｀）さん 投稿日：02/07/31 02:22 ID:KfrWxs7Q

　　　配給が始まつてから
　　　友が煙草を止めたと言ふのは嘘だらう

　　　　　　　　　　　　 ＿＿　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　ヽ=ｖ=ﾉ 　MMMMMMMMMM
　　　　　　　　　　　　（｀∀´；）　！ダ敵ハ澤贅
　　　　　　　　　　　　< 「：￣ > WWWWWWWWWW
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　（・∀・）ﾋｺｸﾐｰﾝ!!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『四：六』

　

125 名前：（　´∀｀）さん 投稿日：02/07/31 02:22 ID:KfrWxs7Q

　　　蛇の道は蛇　自分で巻くなら充分ヤミ屋で事足りた

　　　;::::::○:::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　;;;;;::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　;;;;;;;;:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　　　　　∧∧∧∧
　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　　　　　　 　(;ﾟ- ﾟ;#≡#;;ﾟ-)　ﾖｼ
　　　;;;;;;;;;;　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　y━　？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　
　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣∨￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (-;;ﾟ#)
　　　;;;;;;;;;|　　　　　　　　　　　 ⊂/ｙ;;ヾ
　　　;;;;;;;;;|∧∧　　　　　　　　　　(;;ii;;;)
　　　;;;;;;;;;|(;;-д)o━　　　　　　　∪∪)))
　　　;;;;;;;;;| ｸｲﾓﾉ ﾄ ｺｳｶﾝﾅﾗﾅ....

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『伍：六』

　

126 名前：（　´∀｀）さん 投稿日：02/07/31 02:22 ID:KfrWxs7Q

　　　だから彼が煙草を止めたのは
　　　きつと　あのバアが無くなつた所為だ

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　　　　　　　　　　　 ::::::::::::::::::::
　　　日　▽　日　　　　:::::::::::::::::::　　　
　　　≡≡≡≡≡　　　　　:::::::::::::::::::
　　　凸　∩　［］ 　　　　　　　 :::::::::::::::::::
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　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　:::::::::::::::::::
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　　　￣　┻ ￣￣￣┻￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　あの紫煙をいつまでも　留めておく為なのだ


　　　
　　　民明書房叢書『いつかどこかの物語』収録　「或るバアの記憶」より

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『終：六』