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┃ | ／ ゝ 〉
┃ | | ｰ,, /
┃ | i ﾊ´ｰ｀)
( `Д)／┃ | O ￣ヽ｀ ｰ ´ ヽ￣￣ Ｏ
（ ）―┃ | |l | l|
) ) | |l 回 |＿＿ゝ 回 l|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |l回 ,,ノ |＿回,,ﾉ
ii |_＿＿/＿/ ii
し' し'
| 清き水上（みなかみ）尋ねてや。清ぉっきーぃぃ水上尋ぅねってやぁ。
| 加茂の──宮居に♪参らんっん──────。
| | | ＼＿＿＿＿ ＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿／
| | | ∨ ∨ (;;;;;;,,,) ∨
| | | .| || (;;;;,,,) ( ｿ,,;;;,,)
| | | .| || (;;; ) ／,,/ ( (,;,, )
| | | .| || _＿ (;;; (;;;,,)ヾ,ノ ,,,ﾉ⌒ヽ(;;(;;;ｿ (;;_ ) ＿ | |
| | | .| || <,, /-/ ヽ/ ⌒ヽ 〈 ゝ ＼ | |
| | |┳━━━━ | || ＿＿( ,,ﾟ∀ﾟ) |Ｖ| ヽ ,,ｰ| .......... | |
| | |╋━━━━ | |<,, /-/ ｀ｰ´ ＼ | | (´ｰ｀ﾊﾉ .| |
| | |┻━━━━ ( ,,ﾟ∀ﾟ) | ヽ､ ヽ/ / ｀ ｰ ´ ＼ ＼.|＿＿＿＿
| | |￣￣￣ .／ / ｀ｰ´ ＼ ,,＿ゝ l| ＿.┃＿ / | ＼
| | | ／ / ,, | ヽ |ーｉｉ ／ ┃ ＼ / |＿＿ | 回 |
| | | ／ / ヽ,,＿＿_ゝ l| _/ ||￣幺￣幺￣|| |l回 ヽ,,回|
| | | .／ |l＿_ノ |ヽ l| .|| || ヽ,, | __|＿＿,,| ,,ﾉ
| | | ｉｉ |__＿＿|＿/ ｉｉ ||==========,,||
| |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿.∩＿＿＿＿＿＿＿_∩＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
| ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |├───────┤| ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
| ｌ──────── ｌ |
| 抑（そもそも）これは播州 室の明神に仕へ申す神職の者なり。
|
| 偖（さて）も、都の加茂と当社室の明神とは
| 御一体にて御座候へども、いまだ参詣申さず候ふ程に。
| 此の度思ひ立ち、都の加茂へと急ぎ候。
＼＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
＿ ∨
／ ゝ 〉
| ｰ,, /
i ﾊ´ｰ｀)
／ ｀ ｰ ´ ＼
/ | ＼
/ 回 !__＿＿ゝ l| ＿ ／／
|回,,/ 回l| ｌ＿ ＼
ヽ,,| |＿,l " ／ ／ｌ__ ＼
`ー─" ｌ￣＼ ／ｌ__ ＼
／／l＼＼ ／ｌ＼_>
／／／ ＼＼
／／／ ＼_> （加茂 ３／３４）
／
| 播州潟 室のとぼその曙に、室のとぼその曙に。
|
| 立つ旅衣色染むる 飾磨（しかま）の徒路 行く舟も
| 上る雲居や久方の 月の都の山陰の。
| 加茂の宮居に着きにけり 加茂の宮居に着きにけり。
＼＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿／
∨ ∨ ∨
＿
〈 ゝ ＼
<ｰ<,,７ <ｰ<,,７ ヽ ,,ｰ |
( ,,ﾟ) ( ,,ﾟ) |Ｖ| (´∀｀ﾊﾉ
/ ＼ / ＼ ヽ/ / ｀ ｰ ´ ＼
/ | / ヽ、 / | / ヽ ┃ / | ＼
|l (ニ( / 〉 .|l (ニ( / 〉 ＿_.┃＿＿ / |＿＿, | 回 |
|l,,ﾉ ヽ,,_＿/ |l,,ﾉ ヽ,,＿/ || 幺 幺 || .|| |l回 ヽ,, 回|
ii |＿|＿＿ | ii ii |＿|＿＿ | ii || ,,|| || ヽ,, | | | ,,ﾉ
￣￣￣￣￣￣
| || 加茂の河原に出づるなり。
| || , '´￣｀ヽ ,'´ ￣｀ヾ
| || (ﾆ'ﾉﾉﾘ⌒)) 巛^^ 》〉,,ﾆl
| || |!,,ﾘ ﾟДﾟﾉ 直ぐに頼まば人の世も ﾘ､ヮﾟ i|lｌ ﾘ
| || !ﾉ ﾍ ｙ7、 神ぞ糺（ただす）の道ならん。 ,, l ｙ 7 ヽﾘ
| || / ﾟ* ヽ / ヽ ｒ ヽ/ ☆ ヽ
| || / *｡ _| ﾟ*| ｌ^ﾐ ┐ l" ミ☆|
| || 〈＿＿/_,,^ﾐ┐" ⊂⊃ｰ | |
| ||. ヽ~*。⊂⊃ | | ヽ___／
━| |.━━━━┳━ | *｡ | | 半ばゆく空 水無月の影更けて ` ━━━━━━━┳━
━| |.━━━━╋ | `ー' 秋程もなみ御秡川。 | ☆ | ━━╋━
━| |.━━━━┻━━━__/ ヽ.━━━━━┻━
| ||:::￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| || : : : : : : : 「風も涼しき夕波に 心も澄める水桶の もちがほならぬ身にしあれど。
命の程は千早振る 神に歩を運ぶ身の 宮居曇らぬ心かな。
下歌 「頼む誓は此神に よるべの水を汲まうよ。
（加茂 ５／３４）
声も涼しき夏陰や。 , '´￣｀ヽ
, '´￣ ｀ヽ (ﾆ'ﾉﾉﾘ⌒))
lﾆ,巛《^^》〉 | ,,ﾘ ﾟДﾟﾉ
糺の森の梢より !|ｌ i|l ﾟヮﾟﾉ !ﾉ ﾍ ｙ7、
ﾘ " ﾍｙ7ヽ / ﾟ* ヽ / ヽ
初音ふり行く時鳥。 / ☆ヽ /ヽ | *｡ | ﾟ*|
|☆ | | ヽ,,_＿/,,^ﾐ┐"
なほ過ぎがてに 行きやらで ヽ＿,,ｨ ^ﾐ┐ﾉ ヽ~*。⊂⊃
| ⊂⊃ |*｡ | | 今一通り村雨の
! ☆ | | | `ー'
|☆ `ー' l,,＿＿/ 雲もかげろふ夕づく日。
l,,＿＿,/
夏なき水の川隈汲まずとも 影は疎からじ
汲まずとも影はうとからじ。
（加茂 ６／３４）
／
| いかにこれなる水汲む女性に尋ね申すべき事の候。
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿／
∨
, '´￣｀ヽ ＿_
, '´￣ ｀ヽ (ﾆ'ﾉﾉﾘ⌒)) ＿_ ＿_ 〈 ゝ ＼
. lﾆ,巛《^^》〉 | ,,ﾘ ﾟДﾟﾉ 〈-〈 ,,> 〈-〈 ,,> ヽ ,,ｰ |
!|ｌ i|l ﾟヮﾉ !ﾉ ﾍ ｙ7、 |Ｖ| (ﾟ∀ﾟ,, ) (ﾟ∀ﾟ,, ) (´ｰ｀ﾊﾉ
ﾘ " ﾍｙ7ヽ / ﾟ* ヽ / ヽ | | / ー' / ー' ＼ /｀ ｰ ´ ＼
/ ☆ヽ /ヽ | *｡ | ~*| ヽ/ ./ | Oｰ./ | Oｰ｀＼ ./ | ＼
|☆ | | ヽ,,_＿/,,^ﾐ┐" ┃ / <＿(⌒ / <＿(⌒| i| / ,| | 回 ヽ
ヽ＿,,ｨ ^ﾐ┐,ﾉ ヽ ~*。⊂⊃ ＿__┃＿＿ |!,_ （ ヽ |!,_ （ ヽ ＼＿,ﾉ .|!回<＿＿_ ヽ,, 回 |
| ⊂⊃ | *.｡ | | ／ ┃ ／|| |! / ｌ |
! ☆ | | | ﾟ `ー' ||￣幺￣幺￣|| || ヽ,, | | | ,,__ﾉ
|☆ `ー' l,,＿＿,/ || || . || ￣￣￣￣￣￣
l,,＿＿,/ ||==========,||
, '´￣｀ヽ 「此方の事にて御座いますか？ 何事にて候ぞ。
, '´￣ ｀ヽ (ﾆ'ﾉﾉﾘ⌒))
lﾆ,巛《^^》〉 | ,,ﾘ ﾟДﾟﾉ 先ず此のあたりにては見慣れ申さぬ御方。
|ｌ! i|l ﾟヮﾟﾉ !ﾉ ﾍ ｙ7、 何処よりの御参詣にてございますかや？
ﾘ " ﾍｙ7ヽ
「げによく御覧じ候ふものかな。 ＿_
これは播州は室の明神の神職であるが、始めて加茂明神に参詣するものである。 〈 ゝ ＼
ヽ ,,ｰ |
まづまづこれなる川辺を見れば、 (´ｰ｀ﾊﾉ
新しく壇を築き、白木綿に白羽の矢を立て、人々より厚き信仰を集めている御様子。 ／｀ ｰ ´ ＼
こはそも何と申したる事にて候ふぞ？
「さては室の明神の神職の人にてましますかや。
, '´￣｀ヽ
, '´￣ ｀ヽ (ﾆ'ﾉﾉﾘ⌒)) ・・・室の明神様と當社とは 御一体の神様でございます。
lﾆ,巛《^^》〉 | ,,ﾘ ﾟДﾟﾉ
|ｌ! i|l ﾟヮﾟﾉ !ﾉ ﾍ ｙ7、 またこれなる御矢は、
ﾘ " ﾍｙ7ヽ 当社の御神体とも、御神物とも 云い伝えられております。
よくよく敬いなさるが良うございましょう。
「この神国日本、 ＿_
神仏の由来は、げに様々あるもの。 〈 ゝ ＼
ヽ ,,ｰ |
中にも此の矢の御云われ。詳しく語り給ふべし。 (´ｰ｀ﾊﾉ
／｀ ｰ ´ ＼
,'´ ￣｀ヾ
巛^^ 》〉,,ﾆl
, '´￣｀ヽ ﾘ､ヮﾟ i|lｌ ﾘ
. (ﾆ' ﾉﾉﾘ⌒)) /l ｙ 7 ヽ ＿_
|!l,,ﾘ ﾟДﾟﾉ / ヽ / ☆ヽ 〈-〈 ,,> ＿_
i!,ﾉ ﾍ ｙ7 ､._ |Ｖ| 〈 々＾ | (ﾟ∀ﾟ,, ) 〈-〈 ,,> ＿_
. / *,, 。ヽ/ 々〉 | | ＾ﾐ,,(⌒＼__,,/ ./ ー' (ﾟ∀ﾟ,, ) 〈 ゝ ＼
. / ~*。ヽ ,, ⌒ヽ ヽ/ （__ ☆ﾟ / | Oｰ. / ー' ＼ ヽ ,,ｰ |
〈 *。 ^ﾐ *ﾟ 〉. ┃ ￣￣ / <＿(⌒. / | Oｰ｀＼ (´ｰ｀ﾊﾉ
ヽ,,__／｡* ）~ / ＿__┃＿＿ |!,_（＿ ヽ/ .<＿(⌒| ／｀ ｰ ´ ＼
⊂⊃ ー―´￣ ／ ┃ ／|| |!_ （＿ヽ ／ | ＼
| | ||￣幺￣幺￣|| . || / | / 回 ヽ
`ー' || || .|| / 回 <＿ (⌒ ＼ 回 〉
||==========,|| ヽ,,＿（ ヽ,, ヽ＿,/
シテ詞 「総じて神の御事を、あざあざしくは口にするものでないと申します。
しかし折角のお尋ね、しばし神の御由来を語り申しましょう。
..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
:::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::...
:::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::...
:::::::::::::::::::: それは、 神世の昔・・・ ::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::: , '´￣｀ヽ ::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::: (ﾆ ,,ﾉﾉﾘ⌒)) :::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::: |!l,,ﾘ ﾟДﾟﾉ ..::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::: i!,ﾉ ﾍ ｙ7 、 ..::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::: / * ｡ ヽ/ 々〉 ..:::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::.. / ~*。ヽ ,, ⌒ヽ ..::::::::::::::::
〈 *。 ^ﾐ *ﾟ〉
ヽ,,__／｡* ）~ /
⊂⊃ー―´￣
. | |
`ー'
, '´￣｀ヽ
ｌ 'ﾉﾉﾘ⌒)))
|ｉ ﾘ ﾟДﾟﾉ
ﾉ ﾉ ﾍｙ7＼
（､((~ ヽっ ヽ
０(⌒)０o○Ｏo(⌒)0o０ )ﾉl_＿/ ｰヽ,,_/⊃
o(⌒)(⌒)０○oO(⌒)0o(⌒)oO０o ｲ~｡＿＿） ∩ ....,,,,,,,,,｡｡｡oooooo
〜〜~ 〜〜 ~〜〜〜 〜~ |l￣| 〜〜 〜〜~
~ 〜〜 ~~ 〜〜 ~ 〜〜 ~~~ ￣ ~~ 〜〜〜
〜 ~~~ 〜〜 ~~ 〜〜~~ 〜〜 ~ 〜〜 〜〜 ~~~~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
此の加茂の里に、「秦の氏女（はたのうじにょ）」と云ひし人
. |l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l|
＿＿＿＿＿|l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l|＿＿＿＿＿
|:::::::::::::::::::::::: |l:::::::::::::::::／￣￣￣￣＼ :::::::::::::::l| ::::::::::::::::::::::::|
|:::::::::::::::::::::::: |lﾆ二二__／￣"─￣ ＼__二二ﾆl| ::::::::::::::::::::::::|
~ロ￣~ロ￣~ロ,,,, ================ ,,,,ロ~￣ロ~￣ロ~
| | ""幺"''幺 '' 幺''''"幺"＿.| |: | |
| | ぱ ん |l + +| |: | |
| | , '´￣｀ヽ ぱ ん っ .|l + +| |: | |
| |＿＿_ ｌ" ,,ﾉﾘ) |l + +| | ＿＿_ | |
| | !! !!! ∩|ii ,,!ﾘ ﾉ ∩ |l + +| | !!!! !!!! | |
＿ | |＿＿ | ヽ ,,ﾉﾉ"￣￣| ─┐ _|l.二..| |＿＿＿| | ＿
|__＿＿＿ l__ （(('~ ヽ,＿_/ .銭｜￣￣...| |.＿＿＿＿＿|
|| ||. ! )ﾉｰ,,, / ────ｌ_ | | || ||
. | | ∩ ───┤
. |＿_,,ゝ/ |l￣|
￣ （加茂 １３／３４）
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
朝な夕な、此の川辺に出でて水を汲み、神に手向けておりました。
/ ／
, '´￣｀ヽ ？ ＿
ｌ 'ﾉﾉﾘ⌒)))
|ｉ ﾘ ﾟДﾟﾉ
ﾉ ﾉ ﾍｙ7＼
（､((~ ヽっ ヽ
O０(⌒)０o○Ｏo(⌒)0o０ )ﾉl_＿/ ｰヽ,,_/⊃
o(⌒)(⌒)０○ＯoO(⌒)0o(⌒)oO０o ｲ~ ｡＿＿） ....,,,,,,,,,｡｡｡oooooo
〜〜~ 〜〜 ~〜〜〜 ∩ 〜〜~
~ 〜〜 ~~ ~~ 〜〜 ~~~ |l￣| ━━━━＜二< 〜〜〜
〜 ~~~ 〜〜 ~~ 〜〜 ~ ￣
〜〜~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ある時川上より白羽の矢ひとつ流れ来り、彼女の水桶に留まったと申します。
| |
" 二二二二二二二二"!! ヽ/
ヽ,,,ヽ,, ヽ、,,ヽ ,,,ヽ,, ヽ ┃ 取りて帰り庵の軒に挿したところ、
ヽ,,ヽ,,ヽ、ヽヽ,,,ヽ ,,ヽヽ,,┃ヽ
ヽ,,,ヽ,,,ヽ,ヽ,,,ヽ,,ヽ,,,,ヽ,,ヽ┃,,,,,＼
＼ ヽ,,,,ヽ,,,,ヽ,,,ヽ ,,, ヽ,,,ヽ,,, ヽ
＼＿ｿ~~~~~ ~~~, '´￣｀ヽ ~~ ~~ﾉ
＿＿＿＿. ∩ｌ" ,,ﾉﾘ) /) ￣
| || || || || l| |~ |ii ,,!ﾘ ﾉ/ ￣| ┌──────────
| || || || || l| | ヽ ,,ﾉﾉ" | │･･･不思議な矢だわね。
| || || || || l| ＼ （(('~ ,_＿/ ＿＿ └─ｙ───────
| || || || || l| （ )ﾉ ｰ ,,/ ＿_ ﾉ_、ヽ+ ＼
￣￣￣￣ 〉 〉 | 人 +ヽ <（ (_,` <人ｿ
/＿__ ,,ゝ .| <(' _'<人ﾉ ／ _ｙ_ ヽ
し し" | / ｙ*｡ヽ / ~∂,,＿__]∂~
∧∧ '⌒ヽ | ┌─/)────────
(,,ﾟДﾟ)U( ,,）〜 | │魔除けにいいかしら？
└──────── （加茂 １５／３４）
|.（＿＿_）.|
| | , '´￣｀ヾ (ﾟДﾟ)ﾊｧ？
| ：：：： ∧Ω∧ (((⌒ ﾘ)｀iｌ
ﾛ＿＿ （ ´∀｀） （ﾟДﾟ； ﾘiｉ|
＿＿/┌（ 〈：〉/つ ,, l ｙ 7 ヽﾉ
||/||..| └┐_＿|ヘ / ヽ/ ヽ
─||.┸.|＿＿ヽ （＿） 〈 ｌっｃｌ＾ |
_］[_ （_＿） ,'⌒ ＼__,/
|＿__,,/ ┳
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
妊 娠 し た (ﾟ∀ﾟ)
┌────────
│･･･不思議だわね。
＿＿_ └─ｙ─────
/ + ノ_、_ヽ ＿_ , '´￣ ｀ヽ
. ヾ人； ,_ﾉ` )> 人 +ヽ | ﾉﾉﾘ⌒)))
／ _ｙ_ヽｙ━･~~~ <(^_^；人ﾉ |i ﾘ ﾟДﾟﾉ =３
/ ｙ *｡ヽ ﾉii ﾉ ﾍｙ7ヽ
┌──────/)───────── （､(('' ヽ ｀ヽ､
│キリストも釈迦も （（ )ﾉ l＿ﾉっ＿,とﾉ ））
│似たようなもんだって云いますから（笑） （ ｌ |
└────────────────. ｌ〈 /
, '´￣｀ヽ ＿＿
,,, 'ﾉﾉﾘ⌒))) ＿_ ﾉ_、ヽ+ ＼
( ´-｀)ﾘ ﾟДﾟﾉ 人 +ヽ <（ (_,` <人ｿ
(`/￣〃) ヽ <('ヮ'<人ﾉ ／ _ｙ_ ヽ
（￣~l"/ | / ｙ*｡ヽ / ~∂,,＿__]∂~
`ーとl,,＿/,,
| |
|＿＿,/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
かわいい 男の子であった。
┌───────
│ 父 は ？
＿＿_ └───ｙ────
/ + ノ_、_ヽ ＿_
ヾ人> ,_ﾉ` )> 人 +ヽ ,,;⊂⊃;,
／ _ｙ_ ヽ <(' _'<人ﾉ （´ｖ｀# ）
/ ｙ *｡ヽ / /⌒ヽ
〃ハヽ /⌒/⌒/ / |
（*´-｀） _|＿|＿/ / |
（ __pq_） （＿(＿＿/ ,/
|__|＿| | | |_＿ノ
/ / （
(＿(_ ／
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この子三歳と申しゝ時、人々円居して「父は？」と問へば、
| |
" 二二二二二二二"!! ヽ/
ヽ, ヽ,, ヽ、,,ヽ ,,,ヽ,, ヽ ヽ┃
ヽ,,ヽ,,ヽ、ヽヽ,,,ヽ ,,ヽヽ,,┃ヽ
ヽ,,,ヽ,,,ヽ,ヽ,,,ヽ,,ヽ,,,,ヽ,,ヽ┃,,,,,＼
＼ ヽ,,,,ヽ,,,,ヽ,,,ヽ ,,, ヽ,,,ヽ,,, ヽ その子は矢を差した。
＼＿ｿ~~~~~ ~~~ ~~~~ ~~ ~~ﾉ
＿＿＿＿| |: | |￣
| || || || || l| |￣￣￣￣| | | ,,,
| || || || || l| |:: : :::;;:;;;;;;;;;| | | 彡／￣￣￣￣
| || || || || l| | :: :::::;;;;;;;;;| 彡"|
| || || || || l| |旦＿:: ::;;;| 彡＼＿＿＿＿ ・・・・・・ﾊｧ
￣￣￣￣| |// | ｒ-、 ／ 彡~~ :::::
| |＿＿| | | / ::::::::::::::；
| `⌒⌒ｰ、 | :::::::::::::::::::::
/| | | ::::::::::::::::::::；；
（ / ＼ :::::::::::::::::；
｀ヽ イ ＼ ::: ::: ::: （加茂 ２０／３４）
＼ . | ／
＼ | / ／
＼ | /
--- ＿＿＿ l ! ────── ￣￣￣￣￣￣
────────── ┃ ──────────
─────── ￣￣￣ ￣￣￣ ───
／ / | ＼
／ / | ＼
／ / | ＼
" 二二二二二二二二"!!_ ／ / | ＼
ヽ,,,ヽ,, ヽ、,,ヽ ,,,ヽ,, ヽ ＼, /
ヽ,,ヽ,,ヽ、ヽヽ,,,ヽ ,,ヽヽ,, ヽ / 此矢すなはち鳴雷となり、
ヽ,,,ヽ,,,ヽ,ヽ,,,ヽ,,ヽ,,,,ヽ●,,ﾞﾞ,, ,,＼
＼ ヽ,,,,ヽ,,,,ヽ,,,ヽ ,,, "ﾞヽ,,,ヽ ヽ 天に上り神となる。
＼＿ｿ~~~~~ ~~~ ~~~~ ~~ ~~ﾉ
＿＿＿＿| |: | |￣
| || || || || l| |￣￣￣￣| | | ■ 別雷（わけいかづち）の神 ■ これなり。
| || || || || l| |:: : :::;;:;;;;;;;;;| | |
: :::::;;;;;;;;;| | | （加茂 ２１／３４）
○
, '´￣ ｀ヽ ο
lﾆ,巛《^^》〉 o
, '´￣｀ヽ !|ｌ i|l ﾟヮﾟﾉ ﾟ
. (ﾆ' ﾉﾉﾘ⌒)) i!,ﾉ ﾍ ｙ7 、 ＿_
|!l,,ﾘ ﾟДﾟﾉ /☆ ヽ/ 々〉 〈-〈 ,,> ＿_
i!,ﾉ ﾍ ｙ7 ､_ | ☆ ｨﾂ,,⌒ヽ |Ｖ| (ﾟ∀ﾟ,, ) 〈-〈 ,,> ＿_
. / *,, 。ヽ/ 々〉 _＿,,/ _＿ﾉ | | ./ ー' (ﾟ∀ﾟ,, ) 〈 ゝ ＼
. / ~*。ヽ ,,⌒ヽ ｔ"ー-" ヽ/ / | Oｰ. / ー' ＼ ヽ ,,ｰ |
〈 *。 ^ﾐ *ﾟ 〉 ┃ / <＿(⌒ / | Oｰ｀＼ (´ｰ｀ﾊﾉ
ヽ,,__／｡* ）~ / ＿__┃＿＿ |!,_（＿ ヽ / .<＿(⌒| ／｀ ｰ ´ ＼
⊂⊃ー― ´￣ ／ ┃ ／|| |!_ （＿ヽ ／ | ＼
| | ||￣幺￣幺￣|| || / | / 回 ヽ
`ー' || || .|| / 回 <＿ (⌒ ＼ 回 〉
||==========,|| ヽ,,＿（ ヽ,, ヽ＿,/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
, '´￣｀ヽ |Ｖ|
ツレ「其の母、御子も神となりて、賀茂三所の神所とかや。 ｌ 'ﾉﾉﾘ⌒))) 〃ハヽ ヽ/
|ｉ ﾘ ﾟДﾟﾉ （*´-｀） ┃
（加茂 ２２／３４）
／
| 地歌 「石川や、瀬見の小河の清ければ。瀬見の小河の清ければ。
|
| 月も流れを尋ねてぞ、澄むも濁るも同じ江の、浅からぬ心もて。
| 何疑ひのあるべき年の矢の、早くも過ぐる光陰惜みても帰らぬはもとの水。
| 流れはよも尽きじ絶えせぬぞ手向なりける。
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
∧∧ ∧∧ ∧∧
(ﾟДﾟ,, ) ﾐﾟДﾟ,, 彡 (ﾟДﾟ,, )
∧∧ y/ ∧∧ y/ ∧∧ y/
(ﾟДﾟ,, ) (ﾟДﾟ,, ) (ﾟДﾟ,, )
/ y/,, ヽ / y/,, ヽ / y/,, ヽ
c､,,, ｃ__ﾉ c､,,, ｃ__ﾉ c､,,, ｃ_,ﾉ
〃（_ (＿_ｔ 〃（ (＿__ｔ 〃（ (＿__ｔ
--...,,,,__,,....--''"￣"''--..,,,,____,,,....--''"￣"''--...,,,____,,,....--...,,,,__,,....
下歌 「いざ ／ヽ水を汲まうよ。
いざ ／ヽ 水を汲まうよ。
--...,,,,__,,....--''"￣"''--..,,,,____,,,....--''"￣"''--...,,,____,,,....--
, '´￣｀ヽ
(ﾆ ,,ﾉﾉﾘ⌒)) |Ｖ| ,'´ ￣｀ヾ
|!l,,ﾘ ﾟДﾉ | | 巛^^ 》〉,,ﾆl
i!,ﾉ ﾍ ｙ7、 ヽ/ ﾘ､ヮﾟ i|lｌ ﾘ
/ * ｡ ヽ/々〉 ┃ ,, l ｙ 7 ヽ
. / ~*。ヽ ,, ⌒ヽ ┃ / ヽ/ ☆ヽ
〈 *。 ^ﾐ *ﾟl ＿＿┃＿＿ _ 〈 々＾ |
ヽ,,__／｡* ） ~/ ⊂⊃ || 幺 幺 || |! ⊂⊃ ＾ﾐ,,(⌒＼__,/
-ー― ´￣ | | || ,|| |ｌ | | （＿ ☆ ﾟｔ
. `ー',, ||,=========,,|| `ー' ｀￣￣｀"
│ ロンギ地 「汲むや心もいさぎよき。賀茂の川瀬の水上は。如何なる所なるらん。
└──────────────────────────ｙ y y────────
／
| 「何処とか、岩根松が根凌ぎ来る。瀧つ流は白玉の、音ある水や貴船川。
＼＿ ＿＿＿＿＿＿┌────────────────────────
. ∨ │ 地 「水も無く見えし大井河。それは紅葉の雨と降る。
. ／ └─────────────────ｙ y y────────
| 「嵐の底の戸無瀬なる、波も名にや流るらん。
＼＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
∨
, '´￣｀ヽ ∧∧ ∧∧ ∧∧
(ﾆ ,,ﾉﾉﾘ⌒)) (ﾟДﾟ,, ) ﾐﾟДﾟ,, 彡 (ﾟДﾟ,, )
|!l,,ﾘ ﾟДﾟﾉ ∧∧ y/ ∧∧ y/ ∧∧ y/
i!,ﾉ ﾍ ｙ7 、 (ﾟДﾟ,, ) (ﾟДﾟ,, ) (ﾟДﾟ,, )
/ * ｡ ヽ/ 々〉 / y/,, ヽ / y/,, ヽ / y/,, ヽ
. / ~*。ヽ ,, ⌒ヽ c､,,, ｃ__ﾉ c､,,, ｃ__ﾉ c､,,, ｃ_,ﾉ
〈 *。 ^ﾐ *ﾟ〉 〃（_ (＿_ｔ 〃（ (＿__ｔ 〃（ (＿__ｔ
ヽ,,__／｡* ）~ /
ー―´￣ （加茂 ２５／３４）
│ 地 「清瀧川の水汲まば、高嶺の深雪解けぬべき。
／ └─────────────────ｙ y y─────
| 「朝日待ち居て汲まうよ。
＼＿＿ ＿ ＿＿＿＿＿＿＿／
∨ ┌───────────────
│ 地 「汲まぬ音羽の瀧波は。
／ └──────────ｙ y y───
| 「受けて頭の雪とのみ。
＼＿ ＿＿＿＿＿＿＿／
∨ ┌────────
. │地 「戴く桶も
／ └─────ｙ y y─
. | シテ 「身の上と 。
＼＿＿ ＿＿＿＿＿
∨
∧∧ ( ,,ﾟДﾟ) (=◎,,ﾟДﾟ)_ 彡 _、_ ﾐ
(,,ﾟДﾟ) / ､ lyl ~０/ ､ ⊂ｌ |━/)━,_ﾉ`ﾉ
/ lyl ヽ ヽ＿つ = ◎ヽ,,つ = |_,ﾉ | 〉 ∩! ヽ
| ,,_/ ==<ﾉ＿＿ （＿ ヽ ＼ （＿ ヽ＼ l__/,,=ヽ|_,,ﾉ ∧∧ ∧∧ ∧∧
t,, ) ）)Y-Y( Ｘ｜ ｌ / Ｘ |_＿|__ﾉ t,, ) ） (ﾟДﾟ,, ) ﾐﾟДﾟ,, 彡 (ﾟДﾟ,, )
￣￣ , '´￣｀ヽ ￣￣ ￣￣￣ ∧∧ y/ ∧∧ y/ ∧∧ y/
(ﾆ ,,ﾉﾉﾘ⌒)) (ﾟДﾟ,, ) (ﾟДﾟ,, ) (ﾟДﾟ,, )
|!l,,ﾘ ﾟДﾟﾉ / y/,, ヽ / y/,, ヽ ./ y/,, ヽ
i!,ﾉ ﾍ ｙ7 、 c､,,, ｃ__ﾉc､,,, ｃ__ﾉ c､,,, ｃ_ﾉ
. / * ｡ ヽ/ 々〉 〃（_ (＿_ｔ〃（ (＿_,,ｔ〃（ (＿__ｔ
/ ~*。ヽ ,, ⌒ヽ
〈 *。 ^ﾐ *ﾟ〉
ヽ,,__／｡* ）~/
ー―´￣
（加茂 ２６−２／３４）
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. 〈 * ~* / ,, | *ﾟ | ┃
ヽ,,,__／,, ⌒ヽ,,_/ ＿__┃＿＿
〈 ｡* ~ / ⊂⊃ ／ ┃ ／||
tﾝー―´￣ | | ||￣幺￣幺￣|| . ||
`ー' || ,|| .||
||==========,,||
地「誰も知れ老いらくの、暮るゝも同じ程なさ。
今日の日も夢の現(うつつ)ぞと、うつろふ影は有りながら、
濁りなくぞ水むすぶの神の慮（こころ）汲まうよ 神の御慮汲まうよ。
／
| 「げに有難き御事かな。
| かやうに詳しく語り給ふ、御身は如何なる人やらん？
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿／
, '´￣ ｀ヽ ∨
lﾆ,巛《^^》〉
, '´￣｀ヽ !|ｌ i|l ﾟヮﾟﾉ ＿_
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シテ詞 「誰とは今は愚かなり。
汝知らずや神慮の趣き。迎へ給はゞ君を守りの、
此の神徳を告げ知らしめんと、・・・・・・・・・・・顕れ・・・・・・・・・出でてっっつ
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/ ﾟ*￣ﾐ ヽ / ﾟ*l | ﾟ* ヽ ./ ﾟ*;ヽ | l ヽ / ヽ/ ﾟ*ヽ / ヽ/ ﾟ*ヽ / ﾟ* ヽ / ヽ
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地 「恥かしや我が姿、 恥かしや我が姿の。
真（まこと）をあらはさば浅ましやな、あさまにやなりなん。
よし名ばかりは白真弓の、やごとなき 神ぞかしと。
木綿四手（いうしで）に立ち紛れて、神隠れになりにけりや。神隠れになりにけり。（中入）
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,,＿ノ .| 〜 続？ 〜
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