- 165 名前:pdcd
◆aXrmEFEU1w [sage] 投稿日:2006/04/18(火) 16:44:50 ID:5E0DVerX
人間がやったことでもあり、すべてが神の裁きとはいえない。しかし、麗順叛乱事件で非業の死を遂げた人々が安らかに
眠れるようにと努力したこの粛軍で共産分子が根絶したとは言いがたいが、ウリナラ戦争中、部隊単位での投降がなかった
のは粛軍の成果といえるだろう。
概ねこれらの容疑者は三つのパターンに分類された。
まず一つは全くの誣告・讒言で逮捕された方である。この人たちには謝罪した上で軍務に復帰してもらった。
∧_∧
<丶`∀´> ∧_∧
( ) (´Д`; ) 疑って申し訳ないモナ
| | | (( |lll|lll|l ⌒ヽ
(_(__) ⊂< ⊂ (_乂
もう一つは根っからの共産主義者である・・・
金鍾碩中領などがこれに該当した。
∬
∫ ∧_∧
~━⊂<`∀´ >つ-、
/// /_/:::::/
|:::|/⊂ヽノ|:::| /」
/ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
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∧_∧
(# )
<`∀´ >「ホルホルホル・・・局長・・・資本主義は時代遅れニダ・・・これからウリナラは主体思想でなければイキ残れない
ニダ」
つかまってもなお我々をオルグしようとする。
しかし一番多かったのは俗に言う日和見主義者であった
彼らは悪質ではあるがいちいち処刑していたら銃弾がもったいないので不名誉除隊にしてケリをつけた・・・
最終的な量刑は参謀総長の李應俊さんがおこなうことになり、私は上がってきた容疑者に対し、むしろ
弁護する側にたった。
∧,,,,,∧
<丶・m・>
( つと.)
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このおかげで、罪を免れ、大成した軍人が大勢いる。朴正熙将軍などがその代表例であろう。
しかし、一方でたとえ同じ釜の飯を食った旧友といえども、罪あれば容赦なく罰した。
- 166 名前:pdcd
◆aXrmEFEU1w [sage] 投稿日:2006/04/18(火) 16:47:56 ID:5E0DVerX
- ソウル、統衛部情報局・・・
∧_∧
( ´∀`)
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( /
| | |
(_(__)
<`∀´丶>「崔楠根中領の件なのですが・・・」
( ´∀`)「確か崔さんは捕虜になった後、監視の目を潜り抜けて脱走に成功して軍務に復帰したモナ、彼がどうかした
モナか?」
<`∀´丶>「それが・・・第15連隊の関係者から事情を聴いてみると・・・
ブロロロロロロ……
___________
'-,, || ________ ..|| ,,-''|
\|'-,_,,,,,||_ | i,=x==i .// |_||,,_-''|,/
: \|===∞| |i二二i`)//. i二二i.||∞===|/:
: < `∀>。/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <`∀´丶> :
: / ______/)へ_゚ ...................................(______/) . :
: と人_lll⌒)_ノ ! 〈〈⌒lll_,,ノ :
/' \:
\
< `∀>「なあ・・・」
<`∀´丶>「なんだよう」
< `∀>「これ、戦闘出動だろ」
<`∀´丶>「それがどうしたニカ?」
< `∀>「なんで実弾が支給されねえんだYO!!」
/ ̄|\ / ̄|\
|===|==| |===|==|
< ;`Д´> <`∀´丶>
( ⊃弾⊂ )
| | | | | |
(_(__) (_(__)
< ;`Д´>「ほらよ!!できれば話し合いで解決したいニダ」
<`∀´丶>「話し合いニカ?連隊長、様子がおかしいニダ、まさか寝返るつもりじゃないニカ?」
< ;`Д´>(ギクッツ!!!)
- 167 名前:pdcd
◆aXrmEFEU1w [sage] 投稿日:2006/04/18(火) 16:48:54 ID:5E0DVerX
- ∧_∧
( ;´Д`)
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<`∀´丶>「と利敵行為に当たるような行動を起こしているニダ」
( ;´Д`)「むむむむ・・・」
<`∀´丶>「さらには、崔中領が創設に関わった第6連隊では3度にもわたって暴動が起きているニダ」」
( ;´Д`)「確かに、言われてみればそうモナ・・・でもウリはあの人をよく知ってるモナ、一緒に脱北するときでも・・・」
∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
( ´∀`) <○∀○> <`Д´ ;>
( ) ( ) ( )
| | | | | | | | |
(__)_) (_(__) (_(__)
<`Д´ ;>「ウリ達が間島特設隊の隊員だと知られれば八つ裂きにされるニダ。」
( ;´Д`)「といって一緒に脱北したモナ・・・彼が容共分子とはとても思えないモナ。」
<`∀´丶>「とりあえず疑惑追及のために出頭命令を出してみてはいかがでしょうか。」
( ;´Д`)「分った、そうするモナ」
- 168 名前:pdcd
◆aXrmEFEU1w [sage] 投稿日:2006/04/18(火) 16:49:25 ID:5E0DVerX
- ところが・・・
∧_∧
( ;´Д`)
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(_(__)
<`Д´ ;>「た・大変ニダ!!崔楠根中領が逃亡したニダ・・・」
( ;´Д`)「えええっつ!!!」
<`Д´ ;>「これで彼も言い逃れができなくなりましたな。」
数日後、大田近郊に潜伏していたところを逮捕された・・・
タイーフォしますた
ヽ =@=とヽ∧_∧ ヽ=@とヽ
( *゚w゚ )|< ;`Д´> .<ヽ`д´> |
/| ̄У .ノ((〇)-(〇)./| ̄У .ノ
U=◎=| | | | U=◎=|
(__)_)〈_フ__フ (__)_).
崔楠根中領
彼は、サウスニダー労働党のシンパであることを自白し、後に処刑された。
∧_∧
<# `Д´> ∧_∧
( 个 つ;y=ー< ;`Д´>
|' ̄ ̄| ミ三彡
∪⌒∪ と_O〜
< ;`Д´>「テハミングックマンセー!!」
∧_∧
<# `Д´> ターン ∧_∧
( 个 つ;y=ー< ;`Д・∵゚;’
|' ̄ ̄| ミ三彡
∪⌒∪ と_O〜
- 169 名前:pdcd
◆aXrmEFEU1w [sage] 投稿日:2006/04/18(火) 17:15:03 ID:5E0DVerX
- 朴正熙少領の助命
∧_∧
(´Д` )
_φ W_C_
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ここで気が重いが筆を進めなければならないことがある。朴正熙大統領と粛軍の関係である。
彼の治世は既に過去のものとなり、このことについて話しても、大統領の業績に傷がつくこともない、
ウリナラではほとんどの人が知っている話なので、はっきりと歴史に残すことが私の義務と考えるようになった。
捜査の初期の段階で彼が摘発されたことには驚いた。
タイーフォしますた
ヽ =@=とヽ∧_∧ ヽ=@とヽ
( *゚w゚ )|<丶´_ゝ`> .<ヽ`д´> |
/| ̄У .ノ((〇)-(〇)./| ̄У .ノ
U=◎=| | | | U=◎=|
(__)_)〈_フ__フ (__)_).
∧_∧ ∧_∧
<丶´_ゝ`> (´∀` )
( つ旦と) くニ:ミ (つ旦と )
と___)_) ┳━┳ (_(_`っ
取調べでは、容疑を認め、転向を誓った上で淡々と組織の全容について証言した。
しかし、朴正熙将軍は党内での地位が高かったために銃殺という判決が下された・・・
- 170 名前:pdcd
◆aXrmEFEU1w [sage] 投稿日:2006/04/18(火) 17:15:52 ID:5E0DVerX
刑の執行が迫ったある日のことである・・・
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( ´∀`)
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(_(__)
<`Д´ ;>「朴正熙少領が最期に局長に会ってお話したいと言っております。お会いになられますニカ?」
( ´∀`)「むげに断るわけにもいかないモナ・・・会うことにしよう。」
そして・・・
∧_∧
( ´∀`)
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( ´∀`)「会いたいとのことですが、私はなにをすればよいのですか?」
<丶´_ゝ`>「私を一度助けてくださることはできませんか?」
- 171 名前:pdcd
◆aXrmEFEU1w [sage] 投稿日:2006/04/18(火) 17:17:00 ID:5E0DVerX
- 彼は堂々と自分の助命を嘆願した。終始毅然とした彼の姿に私はある種の感動を覚えた・・・
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( ´∀`)「分かりました、お助けしましょう」
考えるよりも先に言葉が出た・・・
といっても、自分の一存ではできることではないので、米軍顧問や参謀総長に頼み込み、晴れて将軍は
死一等を減じられ、除隊処分となった。
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(_(__)
<丶´_ゝ`>「助命していただいたのはありがたいのですが、職がありません、今、家には病気のオモニがおり、
ウリの稼ぎが唯一の命綱なのです・・・」
( ´∀`)「じゃあ、アルバイト要員ならウリの一存で雇えるからそれでもいいニカ?」
<丶´_ゝ`>「局長、カムサハムニダ」
- 172 名前:pdcd
◆aXrmEFEU1w [sage] 投稿日:2006/04/18(火) 17:25:12 ID:5E0DVerX
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_φ__C_
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優秀な人物は何をやらせても優秀である。たちまち朴将軍は情報部になくてはならない人物になった
そして61年のクーデターの中心人物や関係者の多くがこのとき情報部に勤務していたのである。
私が61年のクーデターの時、身の危険を感じなかったのはこれらの人間関係が把握できていたからである。