237 名前:<丶`∀´>さん[sage] 投稿日:2005/09/20(火) 12:08:56 ID:mj+2HWH6

    12月、金日成が朝鮮労働党の前身である朝鮮共産党の書記に就任、絶対的な権力への第一歩を印した・・・。

   rn
  r「l l h
  | 、. !j
  ゝ .f         _
  |  |       ,r'⌒  ⌒ヽ、
  ,」  L_     f ,,r' ̄ ̄ヾ. ヽ.
 ヾー‐' |     ゞ‐=H:=‐fー)r、)
  |   じ、     ゙iー'・・ー' i.トソ  お呼びじゃないけど親父のAAがないので親父の代理ニダ
  \    \.     l、ノ∀ヽ,; |'  ゙
   \   ノリ^ー->==__,..-‐ヘ___
     \  ノ ハヽ  |_/oヽ__/     /\
      \  /    /        /  |.
        y'    /o     O  ,l    |

 
240 名前:<丶`∀´>さん[sage] 投稿日:2005/09/21(水) 12:10:26 ID:5OqoZjJ8
 それよりも少し前、25回目の私の誕生日に当たる11月23日には、新義州で反共反ソ暴動が発生した。

                 ┌──────────────┐
    ┌────┐     |   ウリナラ民族の奴隷化反対   |
     | ソ連は.  |       |  学問の自由を守れ!        |
     | 反省しる! |     . └∧_∧ ─ ∧_∧ ─  ∧_∧─┘
    └─┬──┘      < #‘Д‘>  < #`_ゝ´>  ミ #`Д´ミ    888888    ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ∧_∧. ||  ∧_∧  ┳∪━━∪━∪━━∪━∪━━∪━┳ < #.`Д´>  <#@Д@> < ニダーの声を
  < #`Д´>|| < #`Д´> .┃     朝鮮人に対する民族的   .┃⊂(  V )⊃ (φ朝□0  | 聞きなさい!
  (   //つ  (   //つ ┃ 差別と迫害について断固反対する!!┃ / / .| | ヽ  | | |   \______
  (__Y__) (__Y__) ┻━━━━━━━━━━━━━━━┻└-レ─レ─ゝ (__)_)



   もはや情勢は悪化するばかりであった、そこで私はチョ・マンショク先生に南へ下がることを提案した。


               ∧_∧     ∧_∧ 
              <丶´m`>    (´∀` )  
              (つ W )    (    )  
                >|| ) )     | | |  
              〈_||フ__フ     (__)_)  

    (´∀` )「マンショク先生、南へ下がりましょう、韓半島の南半分でも先生の理想とする国を作りましょう。」
    <丶´m`>「白君、私は北の人々に責任があります。その同胞を見捨てて北に逃げることはできません。」
    (´∀` )「私は元軍人です、南へ行き、国を作ってから兵を養い、その後北伐を行って共産主義者を追い出しましょう。」
    <丶´m`>「だったら君たち若い人たちが先に下がりなさい。私は老い先短い身だから、最後まで北の人たちのために働きたい。」



 
241 名前:<丶`∀´>さん[sage] 投稿日:2005/09/21(水) 12:11:24 ID:5OqoZjJ8

                     ∧_∧
                    <丶´m`>
                    (つ W )
                      >|| ) )
                     〈_||フ__フ

     チョ・マンショク先生はこの年64歳、私と同じ江西郡の出身で、父や弟と同じ明治大学の卒業で、朝鮮日報の社長を
    勤めた「ウリナラのガンジー」と呼ばれ民族独立派の中心的人物であり、派閥抗争の激しかった独立派の仲裁役をはたされた。


     私にとっては生涯を決める決断となったが、脱北を考えているちょうどそのとき金燦圭さんが訪れた。



                            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                           |  よう!ソンヨプ!
                            \   
                              ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄
                               ∧_∧
                 ∧_∧         <○∀○>
                ( ´∀`)        と    つ
                (つ  つ          Y  人
                と___)_)         <__) ,_〉


  <○∀○> 「脱北の支度はできたかソンヨプ。」
  ( ´∀`) 「ヒョンも脱北するモナか?」
  <○∀○> 「金成柱を追っかけまわしていた俺たちに待ってるのは九族滅殺だからな。」
  ( ´∀`) 「じゃあ、ウリも脱北しよう、崔楠根さんも誘いましょう。」



  早速二人で崔楠根さんを誘うと、
 


       ∧_∧   ∧_∧        ∧_∧
     ( ´∀`)   <○∀○>      <`Д´ ;>
     (    )   (    )       (    )
     | | |   | | |        | | |
     (__)_)  (_(__)        (_(__)                          
                              

   <`Д´ ;> 「ウリ達が間島特設隊の隊員だと知られれば八つ裂きにされるニダ。」

  といい、こうして三人で脱北を決意し、身辺を整理した。まず三人がソウルに入り、職を見つけてから家族を呼び寄せる
  という算段だった。

 
245 名前:pdcd ◆aXrmEFEU1w [sage] 投稿日:2005/09/28(水) 21:39:34 ID:4xsrypUc

   私たち3人は風呂敷包み一つで南へ向け脱出を図った。

 
   38度線を越えたのは12月27日だったのだが、家をいつ出たのかは50年ほど失念していた。
  後日意外な形で、出発の日を知るのだが、これは後でお話しすることにする。



   , -―-、、     , -―-、、    , -―-、、   
  /  ∧_∧  /  ∧_∧   /  ∧_∧   
  l  <;`Д´ > l  ( ´∀`)   l  <○∀○>  
  ヽ、_ フづと)'  ヽ、_ フづと)'   ヽ、_ フづと)'  
  〜(_⌒ヽ   〜(_⌒ヽ    〜(_⌒ヽ   
      )ノ `J      )ノ `J       )ノ `J   



二二/.「 二二二/                
三 .//.| |三三/  ,,-"    ,, - "     ,,,, - ヽ 
≡// | |≡/ ,,-"  ,, - "    ,,,, -      
..//  .| |/ ,,-" ,, - "  ,,,, -- ""       
//   | | ,-"- ",,,, -- ""               
/ ./ | |               ┌――――┐   ∧_∧
/   | |                    || 平壌   .||  (´∀` ) ∧_∧
     | |          ___. ||_____l| _ (    )<○∀○> ∧_∧
..\  | |          |  --,,,__ ||       ||  "| | | (    ) <`Д´ ;>
  \ | |          |     "''''-、,,,__   ||  (_(__)| | |  (    )
     | |           "''- ,,      "''''-、,_        (_(__) | | |    
     |_|              "''-,,        ''-,_ _           (_(__)
      \             "''- ,,         ''-、,,,__
        \ ≡≡≡ヽ  ゙-、≡≡≡≡ "'
   
    _______________
    |______________|
    | /        // |  //     /  |  カタタン
    |          |           . |
    |_.   ∧∧    |     ∧,,∧ .」    ガタタン
   //!  (,, ´∀) . |     <Д´, >\
  //∧_∧i ⊃二二二二二⊂ミ   ノ \\
 |||| <, ○∀ >          (   ミ〜  ||||
 |||| (  つ  ),,_______し ̄ \ .||||
 |||| t_   ⌒,)           \   \||||
 |||| ̄ ̄||||し'             |||| ̄ ̄.||||


  まず平壌から汽車に乗り、3時間ほどかけて海州の町まで行った。


 
246 名前:pdcd ◆aXrmEFEU1w [sage] 投稿日:2005/09/28(水) 21:40:17 ID:4xsrypUc

   , -―-、、     , -―-、、    , -―-、、   
  /  ∧_∧  /  ∧_∧   /  ∧_∧   
  l  <;`Д´ > l  ( ´∀`)   l  <○∀○>  
  ヽ、_ フづと)'  ヽ、_ フづと)'   ヽ、_ フづと)'  
  〜(_⌒ヽ   〜(_⌒ヽ    〜(_⌒ヽ   
      )ノ `J      )ノ `J       )ノ `J   

  そこから再び歩いて南へ進み38度線を越えるのである。



  年末で警戒が緩んでいると思われたが・・・

  ,,,,,,,,,,,,  ,,,,,,,,,,,,,,,   ,,,,,,,,,,,,,,,   ,,,,,,,,,,,,,,,
 ミ,,,,,,,,;;,;;,ミ ミ,,,,,,,,;;,;;,ミ  ミ,,,,,,,,;;,;;,ミ.  ミ,,,,,,,,;;,;;,ミ    ターン
 ( `c_,´) ( `c_,´) ( `c_,´) ( `c_,´)
 {(l⊃┫∩i{(l⊃┫∩i {(l⊃┫∩(l⊃┫∩i≡i=━ , ;´ : : .─────────────────────── ━
 ,, [][]_T_|]‘  [][]_T_|]‘ [][]_T_|]‘ [][]_T_|]]      , ;´ : : .
  し'⌒U   し'⌒U.   し'⌒U  し'⌒U




           ─────────────────────── ━
  ─────────────────────── ━
─────────────────────── ━
                           アイゴー       ウワッ!        イソゲニゲルゾ!
                           , -―-、、     , -―-、、     , -―-、、   
                           /  ∧_∧  /  ∧_∧   /  ∧_∧   
                           l  <;`Д´ > l  (; ,´Д`)   l  <○Д○>  
                            ヽ、_ フづと)'  ヽ、_ フづと)'   ヽ、_ フづと)'  
                            〜(_⌒ヽ   〜(_⌒ヽ    〜(_⌒ヽ   
                               )ノ `J      )ノ `J       )ノ `J   

           銃撃を受けたものも、とっさに山に逃げ、そのまま38度線の南に飛び込んだ。


 
247 名前:pdcd ◆aXrmEFEU1w [sage] 投稿日:2005/09/28(水) 21:41:05 ID:4xsrypUc

  38度線を越え、あぜ道で一息ついていたとき、こんな話が出た・・・




       ∧_∧     ∧_∧     ∧_∧
       <`Д´ >    (´∀` )   <○∀○>
      O^ソ⌒とヽ  O^ソ⌒とヽ   O^ソ⌒とヽ
""""""""<_<_ノ、_ソ""" (_(_ノ、_ソ"""(_(_ノ、_ソ"""""""


 <○∀○> 「聞くところによると、ソウルには100を超える政党が活動してるそうだ。我々も一旗上げて政党でもつくろうじゃないか。」
 (´∀` ) 「面白いですね、兄さん・・・やってみるモナ。」
 <`Д´ > 「政党か・・・名前がいるな、自民党、自由党、みんす党、ウリ党、ハンナラ党・・・もうある名前だな・・・」
 <○∀○> 「アカに対抗する白、統一の一、合わせて白一(ペクイル)党というのはどうかな・・・ここには白(ペク)さんもいることだし。」


               白善Y
                 ↓
       ∧_∧     ∧_∧     ∧_∧
       < `Д´>    (´∀` )   <○∀○>
      O^ソ⌒とヽ  O^ソ⌒とヽ   O^ソ⌒とヽ
""""""""<_<_ノ、_ソ""" (_(_ノ、_ソ"""(_(_ノ、_ソ"""""""


 3人とも政治家になろうなどとは思っていなかったし、全くの冗談だったが、金燦圭さんは白一がたいそう気に入ったようで
 それから何度も
  <○∀○> 「白一か・・・いい名前だ」とつぶやいていた。



 
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