- 511 :WARDS :03/04/14 23:17 ID:UxKGdlH5
WISH
- 512 :WARDS :03/04/14 23:17 ID:UxKGdlH5
――あなたはひとつだけ願いが叶うとしたらなにを願う?
- 513 :WARDS :03/04/14 23:17 ID:UxKGdlH5
金ですか?
贅沢にも全てを望みますか?
∧_∧
(・∀・ ).┐
( つ━~ 力ですか? ∧∧ ∧∧
r r 丿│ (゚Д゚*)(ー^*)
(_(_) / ∧∧ ミ (| |)⊂ ヽ
└─┬─┘ (*゚∀゚) ___. | | ヽ ヽ
┴ / つ つ=|__/ し´ヽ) (/ ´ヽ)
/ /
(/´U
- 514 :WARDS :03/04/14 23:18 ID:UxKGdlH5
――とある所に一人の男の子がいた
その男は目がまったく見えなかった
彼は生まれてこのかた光という物を知らずに育った
∧_∧ o
⊂(´∀`⊂⌒つ
それでも彼はさも目が見えるかのように
笑いを絶やさなかった
- 515 :WARDS :03/04/14 23:20 ID:UxKGdlH5
彼は日頃から親から
「君は幸せ者だ。君は望まれて生まれた命なのだから」
と言い聞かされてきた
∧_∧
(´∀` )
0UU0)o
- 516 :WARDS :03/04/14 23:20 ID:UxKGdlH5
- 「えっ?望まれない命なんてあるの?」
「僕はその子になにかしてあげられないの?」
彼は何度も聞いた
親は少々困っていた
どう答えればいいかわからなかったから
∧_∧
(´Д` ;)
0UU0)o
- 517 :WARDS :03/04/14 23:20 ID:UxKGdlH5
そのうち親は答えを導いた
「確かに・・・望まれない命ってあるの
生まれてきても命を盗られたり、生まれる前から命を盗られることだってあるの」
「そんなかわいそうすぎるよ・・・」
∧_∧
(´Д∩)
0U 0)o
彼は見えない目で涙を流した
- 518 :WARDS :03/04/14 23:21 ID:UxKGdlH5
親はさらに「彼」に対する答えを導いた
「あなたにも出来ることがあるわ」
゛∧_∧
(´∀`∩
0U 0)o
「本当?どうすればいいの?」
「毎日、毎日・・・神様にお願いするの
全ての命が望まれて生まれますようにって・・・」
.
- 519 :WARDS :03/04/14 23:22 ID:UxKGdlH5
――彼はその日から祈りを捧げ続けた
知りもしない命に向かって祈りを続けた
光あるところに闇あれり
その言葉は本当なんだよ
彼は光のないかわりに闇がないのだから
- 520 :WARDS :03/04/14 23:22 ID:UxKGdlH5
彼の願いが叶ったかって・・・?
それは神のみぞ知ること・・・
∧_∧
(∀-* )
(ξ) )
⊂ 〇ノo
- 521 :WARDS(欝 :03/04/14 23:24 ID:UxKGdlH5
FIN