- 172 名前:第二十四話 20
◆HH0iCKcQ 投稿日:02/03/27 13:04 ID:G/57EDu6
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\| テレビ台|
- 173 名前:第二十四話 20
◆HH0iCKcQ 投稿日:02/03/27 13:05 ID:G/57EDu6
『
【 CHAPTER-3 】
』
- 174 名前:第二十四話 20
◆HH0iCKcQ 投稿日:02/03/27 13:05 ID:G/57EDu6
『
【 酒場 】
』
- 175 名前:第二十四話 20
◆HH0iCKcQ 投稿日:02/03/27 13:06 ID:G/57EDu6
どうすれば良いのか俺にはさっぱり分からなかった
ただモナ兄の耳に入るのだけは避けようと、あの場を取り繕うので精一杯だった
アホで間抜けでドジでお人好しなくせに、妙に責任感だけは強い馬鹿兄貴
だが俺達を養ってくれたのも馬鹿兄貴だ
兄貴の世話になるわけにはいかない 俺達はもうひとり立ちしたんだ
∧∧
(l|il゚Д゚)
/" ▼ ヽ カランカラン…
| | ヽノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
だが…だがどうすればいいんだろう…くそ…なんで俺こんなに頭悪りぃんだ…
わかんねぇ…わかんねぇよ…兄貴…
- 176 名前:第二十四話 20
◆HH0iCKcQ 投稿日:02/03/27 13:07 ID:G/57EDu6
(∀・ )「あれ?ギコ兄さん…ギコ兄さんじゃないですか!?ひさしぶりですね」
(l|il゚Д) 「モララー…なんだお前もよくここにくるのか?」
(・∀・ ) 「ええ、ここの落ち着いた雰囲気が大好きなんです。
職場はいつも騒がしくて」
∧∧
∧∧ (∀・ )
(l|il゚Д) ./ \
/" ▼ ヽ || | |
| | ヽノ .|| ..| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(l|il゚Д) 「…警察官…だったけお前?やっぱ大変なのか?」
( ・∀・) 「うーんと警察官じゃなくて検察官ですね。語呂は似てますけど。
最近は例の連続殺人事件で大忙しですよ。
八頭身関係は僕の仕事なんです」
- 177 名前:第二十四話 20
◆HH0iCKcQ 投稿日:02/03/27 13:08 ID:G/57EDu6
(l|il゚Д゚) 「……そ、そうか……」
( ・∀・) 「捜査に行き詰った時とかよくここで考えを練り直したりするんです。
本当、フーンがここ教えるのを渋った理由が分かりますよ。
あの人はこういう方面に関してのは知識とか人脈は凄かったですね」
(l|il゚Д゚) 「………」
( ・∀・) 「ドキュメンタリー映画を作るって言って海外に行ってからもう何年ですかね…
最近はめっきり音沙汰がありませんよ。ま、もともとそういう人ですがね。
ギコ兄さんはなんか聞いてます?」
∧∧ ∧_∧
(l|il゚Д゚) ( ・∀・)
/" ▼ ヽ / ヽ
| | ヽノ / | | |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(l|il゚−゚) 「…………」
(・∀・ ) 「……兄さん?」
- 178 名前:第二十四話 20
◆HH0iCKcQ 投稿日:02/03/27 13:09 ID:G/57EDu6
俺は持っていたジントニックを一気に飲み干した
軽い炭酸が喉を焼き 妙な嘔吐感が俺の背筋を走る
そして
気がつけば俺はさっき起こったことの一部始終をモララーに話していた
∧ ∧ ∧_∧
(il゚Д゚,,) (・∀・ )
/ ./"つ ヽ, / ヽ
| / ヽ ノ / | |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.⊂ニノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
▽ ▼
兄弟であり、さらに検察官でもあるモララーにとっては聞きたくもない音沙汰に決まっていた
でも俺は話していた
これが良いことなのか悪いことなのか
頭の悪い俺にはさっぱり分からなかった
- 179 名前:第二十四話 20
◆HH0iCKcQ 投稿日:02/03/27 13:10 ID:G/57EDu6
(il゚Д゚,,) 「俺、目とかには自信あんだ。あれはフーンだった。間違いねぇ。
だいたい俺のナイフをかわせるのはあいつくらいだぜ……」
( ・∀・)「………」
(il゚Д゚,,) 「なぁモララー…俺はどうすればいいんだ?もしまたフーンに会ったら…
俺はナイフを下ろすべきなんだろうか?」
( ・∀・)「……正当防衛による殺人は有罪ですよ。助けを求めるべきです」
(il゚Д゚,,) 「……」
( ・∀・)「…それにまだフーンが犯人と決まったわけじゃないでしょう?
見間違いは誰にでもあるし、その状況だけで殺人犯と決めるには
無理がありますよ……」
∧ ∧ ∧_∧
(il゚Д゚,,) ( ・∀・)
/ ./"つ ヽ, / ヽ
| / ヽ ノ / | |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.⊂ニノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
▽ ▼
- 180 名前:第二十四話 20
◆HH0iCKcQ 投稿日:02/03/27 13:11 ID:G/57EDu6
( ・∀・) 「さ、あまりのんびりもしても居られないので僕は帰ります。
お酒注文したけど残念ながら飲む暇はなかったようですね。
ギコ兄さんかわりにのんでくれますか?」
(il゚Д゚,,) 「…なぁ…もし、もしだぜ?フーンが犯人だったら…お前は捕まえるか?」
( ・∀・) 「…公職に私情を挟んではいけませんからね…捕まえますよ」
(il゚Д゚,,) 「兄弟でもか?」
( ・∀) 「…いえ、兄弟だから、です」
∧_∧
( ・∀・)
∧ ∧ /" \
(il゚Д゚,,) | | | |
/ ./"つ ヽ, | | | |
| / ヽ ノ | | | |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(_ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
▽ ▼
(il゚Д゚,,) 「…………」
( ・∀)「兄弟だから間違いを正してやる…そうでしょ?兄さん。
僕らの仕事は人を疑うことじゃない。人を信じることなんです。
フーンの潔白は僕が証明してみせる。…たとえそれが彼を追い詰める事に
なってもね」
- 181 名前:第二十四話 20
◆HH0iCKcQ 投稿日:02/03/27 13:12 ID:G/57EDu6
「最後の最後まで信じてやる。それが家族ってもんでしょ?兄さん」
∧ ∧
(゚Д゚l|il)
/" ▼ ヽ,
| | ヽ ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
▽
- 182 名前:第二十四話 20
◆HH0iCKcQ 投稿日:02/03/27 13:13 ID:G/57EDu6
バーを出、俺は再び路地裏に立った
あたりはもう白み始め、月の姿はすでに消えている
だがこうして立つことしか自分にはできないのだから、俺は立っていた
(ん?あそこに居るのは…)
。゜
∧ ∧
(゚Д゚l|il)
/ ヽ
/ ヽ / /
. / /へ ヘ/ /
.. / \ ヾミ /|
(__/| \___ノ/
/ /
- 183 名前:第二十四話 20
◆HH0iCKcQ 投稿日:02/03/27 13:14 ID:G/57EDu6
(`ー´; )「っと、嫌なとこ見られちゃいましたね」
(l|il゚Д) 「(ネーノの奴、随分やつれたな…それにこんな話しかたじゃなかったような…)
なにゴミあさってんだよ。エロ本でも落ちてるのか?」
| │月・水は燃えるゴミ .│ ‐十‐ |
| | 火・木は燃えないゴミ .| イ│ウ |
| └─────────┘ ネ│メ |
| |
| \~~~/ |
| ヽ~~~~/ / ヽ . |
| _/´ ヽ/ )ヽ~~/____________
/ / ヽ~~/ // ヽ __ \
/ ( /´ ヽ─ /´ ノ /  ̄/l λ_λ \
/ ヽ─‐/~ `ヽ~~/____, |≡≡≡l|/|⌒l⌒(`ー´; )Σ \
/ ..( / \ └──━ /"つ ..l_/⌒ ⌒ヽ .\
/ ヽ──/ ~i /~⌒ヽ \ \/ /ノ丶ヽ ) \
( / /` / \ / | ヽ \ \
ヽー―─⌒ ) ノ∽ (  ̄\ ヽ
`~~~ \ ヽ ヾ )
\ \___ ノ
ノ ) ( ヽ
(_/ \_)
∧ ∧
(l|il゚Д)
- 184 名前:第二十四話 20
◆HH0iCKcQ 投稿日:02/03/27 13:15 ID:G/57EDu6
( `ー´)「いえ、古本屋に売れるものはないかな、と」
(l|il゚Д) 「古本屋って…売ってもなんぼにもならねーだろ?」
(`ー´ )「ま、それでもなんぼかにはなりますからね」
(l|il゚Д) 「なんだよ、金無ぇのか?」
∧∧ λ_λ
(l|il゚Д) ( `ー´)
/⌒ < > ⌒ヽ
/ / l l| \\
/ / | / | |\\
\ \ / / /| l//
/ \ \/ / / l / /
/ ゝ ) uE | (__<
(`ー´ )「ええ、1さんがいなくなってから役者の仕事がさっぱりなくなって…」
(l|il゚Д) 「(1さんか…確か交通事故で…)そっか…どうだ、たまに一緒に飯でも?」
( `ー´)「いえ、返せるあてもないですし、いいですよ」
- 185 名前:第二十四話 20
◆HH0iCKcQ 投稿日:02/03/27 13:16 ID:G/57EDu6
(l|il゚Д゚) 「返せるあてって…別にいいっておごってやるよ」
( `ー´)「そういうわけにもいきませんよ。じゃ私はここで」
(l|il゚Д゚) 「オイオイ大丈夫なのか?」
( `ー´)「ギコさんだって大変なんでしょ?迷惑かけるわけには
いきませんよ」
∧ ∧
(l|il゚Д゚)
//つ \
| | | | |
| | | .| |
λ_λ
( `ー´)
/ \
| | | | |
(l|il゚Д゚) 「まぁ確かに余裕があるわけじゃねーけど…でも困った時は
お互いさま………って行っちまったか…」
- 186 名前:第二十四話 20
◆HH0iCKcQ 投稿日:02/03/27 13:17 ID:G/57EDu6
(……しっかし…ネーノってあんな奴だったかなぁ…)
∧ ∧
(l|il゚Д゚)
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| | | |
ヽ二二二つ
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| | し
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- 187 名前:第二十四話 20
◆HH0iCKcQ 投稿日:02/03/27 13:18 ID:G/57EDu6
『
【 CHAPTER-4へ続く 】
』
- 188 名前:第二十四話終わり 20
◆HH0iCKcQ 投稿日:02/03/27 13:18 ID:G/57EDu6
/⌒\
( )
| | .
| |
| | ∧_∧ ∧_∧
( ・∀・) ( ´Д`) ( ´_ゝ`)
/" ∬\ / \ / /"つ \ ∧∧
( 二二⊃且| .|" | | ∬ .| | | / ∬ |. | (*゚ー゚) ∧∧
| (./\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄且 ̄ ̄ ̄ ̄且⊂二ノ /´ /⌒( ゚Д゚)
∧_∧/※,,,, \ \; / (~冫.
,( ・∀・)⌒ 》※ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ-| | /.| |
⊂二丶 ノ ノ)) / ※ ソ∧ ∧ミミ ※ ※ ※ ※ ※ ヽ\ヽ /.| | .| .
⊂二二二 ノ, / /⌒( *゚∀゚)へ》 ※ ※ ※ ※ ※ヽ(_)|⌒Y⌒|∬
(:.:.) (:.:.):):):)〜,,( ー○=ヘゝ )》〜〜〜〜〜〜〜〜ゝ ⌒.Y⌒ 且
(×××) " ̄ ̄ ̄((:.:.) ( ・∀・)
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