最近フサは良く家に来る。そして勉強の息抜きなのか逃避なのかは知らんが
酒を飲んではクダを巻く。ったくここを居酒屋か何かと間違ってるんじゃねーのか？
まぁﾏﾏｻﾝのとこじゃ酒を飲みにくいってのもあると思うが…。
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| だからー俺は政治家になるの！
| 政治家になって世界平和を実現するわけ！
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￣￣￣￣￣∨￣￣ ﾐ|〜|
∧,,∧ ﾐ 彡~
ミ #ﾟДﾟ 彡 ﾐ 彡
ミ 彡ﾐ 彡 ∧ ∧
ﾐ 彡 ﾐ 彡 ＿ （´<_｀；） さっきも聞いたぞ…
ﾐ 彡 彡 | | /" ＼
ﾐ 彡 /7 ,,,.彡 ﾉ__ヽ | | | |
,,,ﾐ 彡つ | ﾐ 彡. ||兄|| | | | |
ﾐ 彡 /´ .l ﾐ 彡. ||妹|| | |＿＿|〜:|| ,
ミ ミ /〜/ ﾐ 彡 ||舟|| （~ ヽ ＿__⌒ ）⌒）
ﾐ 彡＼/ ﾐﾐﾐ 彡(＜二：彡)＼ ＼ ／ ／
ﾐ 彡 ﾐ,,彡 ｀ ‐‐ｰ ´ ＼ ＼ ／
ﾐ 彡 （＿＿）
ﾆｷﾞﾔｶﾀﾞﾈ
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(,,ﾟ┯ﾟ) (ﾟ､ ｡;%
ｃ o ﾐっっ
ﾐｾｲﾈﾝﾀﾞﾖﾈ
そんな日は決まって足腰立たなくなったフサをﾏﾏｻﾝの所へ送るハメになる。
今日もそんな日だった。
＿＿＿ ＿ 吐いたら殺す
── ─
∧∧ ∧,,∧ 三二- も、もっと
（<_｀ ）ミд-l|l彡 三二- ゆっくり…
/" ＼ﾐ 彡 三二- つか飲酒運転やめて……
／￣￣/ | ミ彡 ───
＜/ /､＞ | ミ 彡 ─
/ゝー ノ /⊇/⊂ﾐ ミ,,,彡＿＿＿,,
（('~='~(）<(＿ノ,ﾐ 彡ミ;;;;;;;;) ,,／》
ヾ|:|￣丶（ ヽ ミ 彡 ＿／ヾ^ 三二-
__.,(⌒‐| ＼ ＼ミ 彡／＿ ヾ 三二-
/___/ -|:| ヾ ＼ ）ミ 彡/ :::／≡==-
||:::| / |:| ヽ （､/ ミ 彡／／i:::| 三二-
||:::| | |.|:::|ノ CBR ﾐミ:／ニ i:::| 三二-
||:::|ヽ_ﾉ / ￣￣￣￣ ヾ;;;;ゝ_ノ::/ 三二-
ヽ;;;;;;:ノ ヾ:;;;;;ノ 三二-
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ﾏﾏｻﾝの家に行くといつもの様に皆が待っている。
俺がフサを送るのにそれ以上の理由はなかった。
＼ 飲めないくせに飲むなと
＼ 言っとけ
￣￣Ｖ￣￣￣￣￣￣￣
∧＿∧
（´<_｀ ）
／￣￣/ ＼
＜/ /､＞ | ＿＿,,
/ゝー ノ /⊇_/ /＿＿／ ,,／》
（('~='~(）< ( ＿ノ ;;;;;;;;) ＿／
ヾ|:|￣丶~（ ヽノ ／ あんたはまたー！
__.,(⌒‐| ＼ ＼ /ヽ／|≡==- ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞ
/___/ -|:| ヾ ＼ ）|／／/~ヽ::| .. ∧＿∧ ごめんなさい す、すまん…
||:::| / |:| ヽ （､/ ||:::| i:::| （´∀｀；） ∩∩
||:::| | |.|:::|ノ CBR ||:::| ｌニ i:::| （ ） (∀｀；) ごくろうさまです
||:::|ヽ_ﾉ / ￣￣￣￣ ヾ;;;;ゝ_ノ::/ ｜ ｜ | ( ： )
ヽ;;;;;;:ノ ヾ:;;;;;ノ （＿（＿_） U~U
￣'゜''~~￣~~￣'゜''~~￣~~￣'゜''~￣'゜''~~￣~~￣'゜''~~￣~~￣'゜''~￣'゜''~~￣~~￣'゜''~~￣~~￣'゜''~
さて帰るか、そう思った時チビが話しかけてきた。
∧＿∧
（ ´_ゝ｀）
／￣￣/ ＼
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/ゝー ノ /⊇_/ /＿＿／ ,,／》 う、うげ……
（('~='~(）< ( ＿ノ ;;;;;;;;) ＿／
ヾ|:|￣丶~（ ヽノ ／ ち、ちょっとこんなとこで…
__.,(⌒‐| ＼ ＼ /ヽ／|≡==- ﾄﾞｯﾄﾞｯ 誰か手伝ってー！
/___/ -|:| ヾ ＼ ）|／／/~ヽ::| ＼あの！／ ∧＿∧
||:::| / |:| ヽ （､/ ||:::| i:::| ∩∩ （；´∀｀） 今行くﾓﾅｰ
||:::| | |.|:::|ノ CBR ||:::| ｌニ i:::| (∀｀o) （つ つ
||:::|ヽ_ﾉ / ￣￣￣￣ ヾ;;;;ゝ_ノ::/ ( ： ) （ ヽノ
ヽ;;;;;;:ノ ヾ:;;;;;ノ .. U~U し（＿）,,_,;._
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∧＿∧
（ ´_ゝ｀）
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/ゝー ノ /⊇_/ /＿＿／ ,,／》
（('~='~(）< ( ＿ノ ;;;;;;;;) ＿／
ヾ|:|￣丶~（ ヽノ ／ ﾌﾞﾙﾙ…
__.,(⌒‐| ＼ ＼ /ヽ／|≡==-
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||:::| / |:| ヽ （､/ ||:::| i:::| ∩∩ Σ（；
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ヽ;;;;;;:ノ ヾ:;;;;;ノ .. U~U し（＿,,_,
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(∀｀o) 「この前来た時、一緒に小さい子達連れてきましたよね？」
（ ´_ゝ｀） 「…なんの事だ」
(∀｀o) 「私、戦場に長く居たからわかるんです。ﾏﾏﾝもﾊﾟﾊﾟﾝも気づいてましたよ。
それにお兄さんに凄くなついてたし。だからいい人だろってｳﾞｧｰｳﾞｧも言ってました」
（´<_｀ ） 「…迷惑だったか？」
(∀｀o) 「ううん。そうじゃなくて…ただあの子達、ご飯とか食べてなかったから…」
（´<_｀ ） 「…………」
私思うんです。
皆でおいしいものを「おいしい」って言って食べる。
それってとても幸せなことだと思うんです。
（ ） ∬
∧＿∧ （ （ λ∫
" ´∀｀ﾐ ） ） （ ） （;;ヽ
＞ く （( ） （_ )） （;;） ∧,,∧
/ ） ） （ ﾐミ ミﾟДﾟ 彡
（ ヽ /丿 ,) )ヽ ミ 彡 ミ 彡
（＼丶（ （ ／■＼ ； （ （ ） ） ∧＿∧ミ 彡ミ 彡 ∧＿∧
ヽ ヽ⌒)∧（ ´∀｀） )`（（;::;";::;;,.::";））ノ （´∀｀ ）ミ ミ ∩∩ 彡 "´Д)｀ ﾐ
/ (=ﾟーﾟ)（つ ）丶（ （;;:,:;:,.;;:从,;:;::）） ⊂ つミ,,,,,彡 (´∀｀) 彡 （ つ日）
/ / （ ）） ） ） （（;::;:"从从（（:;;::;:;） （ （＿_） ミ 彡 ( ： ) 彡（⌒＿）__）
;;;（＿__) ∪∪（＿_）＿）ヾ （;::;:,.;:））;:':;",::;））;;ノp;（_＿）三._ ミ 彡彡彡彡彡 彡 <二二二>,,..._,,,..,,
~~;;;。~''~~;;;~ ｏ~~;;;。~''~~;;;~ ｏ；。 ∵∴;;。~''~~;;;~;;。~'ミ 彡ミミミミミミ丿∪~~;;;~;;。~''~~;;;~;;。~''~~;;;~
ミ,,彡
それをあの子達にも感じさせてあげたいって
そう思ったんです。
そう言って、チビは俺に箱を手渡してきた。
綺麗に包装されたその箱を開けてみると
中には見慣れたものが入っていた。
∧＿∧
（ ´_ゝ｀）
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「…おにぎり？」
「うん。だけどこの場合はオムスビかな？オムスビって”御結び”って書いて
,: ' " `丶
, :´ . ｀､ 昔は神様へのお供え物だったそうです。供えることによって神様と人の縁を結ぶから
. . ' . ; .丶
. ,:´ . ' ' ｀､ ”御結び”なんだって。 だから本当はとっても神聖なものなんです。
,' . ■■■■ ; `.
,, -'''" . . ■■■■ . ' ';゛`'丶.､....... これならあの子達も食べれるんじゃないかってｳﾞｧｰｳﾞｧが。
. '´ ! . ■■■■. ' , ;::::::::::::...`.::::::::....
i ヽ､..._,.__■■■■.,,__,.,..ノ.::::::::: !::::::::::::.. この前のはお塩がついてたから駄目だったけど、今回はつけてないから」
. ヽ､ ,: '.:::::::::
`=ｰ--､....,,,,,_＿＿＿＿_,,,,,... --‐=''´..:::::: 「…………」
｀`" '' 'ー───‐―‐' ''' "´ .
「本当は俵型にしなきゃいけないらしいんだけど…」
「 あの子達と一緒に 食べてもらいたいんです 」
＿＿＿ ＿ ∧ ∧ 三二-
（<_｀ ） 三二-
＿ ／￣￣/ ＼ ∞ 三二-
＜/ /､＞ |■■ ＿＿,, 三二-
/ゝー ノ /⊇_/ /■■／ ,,／》 三二-
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(＿__） し´
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ｃ o ﾐっっ
( <_｀ ) 「ただいま」
(,,ﾟ┯ﾟ) 「…ｵｶｴﾘﾅｻｲ…」 (ﾟ､ ｡;% 「ﾅﾆﾓｯﾃﾙﾉ?」
(´<_｀ ) 「…土産だ。お前等の分もある。一緒に食おう」
(,,ﾟ┯ﾟ) 「ｴ……」
(´<_｀ ) 「けっこうでかいから二人で一つだな。喧嘩するなよ」
(ﾟ､ ｡;% 「ｵﾆｲﾁｬﾝ?…」
…俺はもしかしたら今、物凄く残酷な事をしようとしてるのかもしれない。
このガキ達をさらに苦しめる事をしてるのかもしれない。
だが、万に一つでも可能性があるなら俺はそれに賭けてみようと思った。
∧＿∧
（´<_｀ ）
/" ＼
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／＼￣￣￣￣￣￣▲.⊂ニノ￣￣￣＼
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＼※ ※ / ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
＼※ ./ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ヽ
＼/※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ヽ
(:.:.) (:.:.):):):)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ゝ
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(,,ﾟ┯ﾟ) ▲ (ﾟ､ ｡;%
ｃ o ﾐっっ
(´<_｀ ) 「さ、食うか」
(,,ﾟ┯ﾟ) 「…ｺﾞﾊﾝﾅﾝﾃ…ﾀﾍﾞﾚﾅｲﾖ…」
(ﾟ､ ｡;% 「ﾜﾀｼﾀﾁ…ﾀﾍﾞﾚﾅｲﾖ…」
（´<_｀ ） 「なんだ食わず嫌いは駄目だぞ。一口でいいから食べてみろ」
(,,ﾟ┯ﾟ) 「…ﾀﾞｯﾃﾎﾞｸﾀﾁ…」
(ﾟ､ ｡;% 「…ｲｲﾖ…ｿｺﾃﾞﾐﾃﾃﾖ…ﾜﾀｼﾀﾁﾀﾍﾞﾓﾉﾆﾊﾌﾚﾗﾚ…」
,,､､,, %.,､､
(,,ﾟ┯ﾟ) (ﾟ､ ｡;%
ｃ o ﾐっっ
ﾉ
▼ ｺﾛﾝ
…何故だろう…なんで俺は…おにぎりが転がったぐらいで…泣いているのだろう…
(,,ﾟ┯ﾟ) 「…ｻﾜﾚﾙ…ｻﾜﾚﾙﾖ!ｵﾆｲﾁｬﾝ」
（<_｀ ） 「…当たり前だ。そいつは…特製なんだからな…」
(,,ﾟ┯ﾟ) 「…ｱﾘｶﾞﾄｳ ｵﾆｲﾁｬﾝ!ﾊﾔｸﾀﾍﾞﾖｳﾖ ｵﾈｲﾁｬﾝ!」
(､ ｡;% 「…ｻｷﾆﾀﾍﾞﾃ…ｲｲﾖ…ﾅﾝｶ…ｵﾅｶｲｯﾊﾟｲﾆ…ﾅｯﾁｬｯﾀ…」
(,,ﾟ┯ﾟ) 「ｴﾍﾍ…ｼﾞｬｻｷﾆﾀﾍﾞﾙﾖ…ｵﾆｲﾁｬﾝﾓﾀﾍﾞﾖ」
（<_｀ ） 「…そうだな。食べるか。いただきますっと…」
(,,ﾟ┯ﾟ) 「ｲﾀﾀﾞｷﾏｰｽ」
それはとんでもなくまずかった 今まで一度も食べたことのない
全然喉を通らない…そんなまずさだった
塩が入ってないわりには ぜんぜん塩っ辛く
ご飯もやけに硬く 喉を通りそうもない
俺がまだガキだった頃 一人で食わされた晩飯の味に良く似ている
そんな…とんでもなくまずいもんだった
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こんな…
こんなまずいもんがうまいとはな………
まったく幸せなガキ共だぜ…
本当に幸せな…ガキ共だぜ………
ｵｲｼｲﾖ
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(,,ﾟ┯ﾟ)▲(ﾟ､ ｡;%
ｃ o ﾐっっ
ｳﾝ