僕が小学校３年生の頃に話しです。

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:::　　　 弐拾五話　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ::
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:..　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ―　あの人… ― 　　 .:
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　　　　　　何気なく、僕が絵を描いていると



　　　　　　　　　∧∧
　　　　　　　　 .(,,　｡_)
　　　　　　　　 /　っ〆
　　　　　　 〜(,,＿つ'
　　　　　　　"~"''""~'"' "~" ""''~'~" ""~"'

「楽しい？」と、みたこともないような綺麗な女の人が

　　　僕の書いた絵をのぞき込んでいました。


　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-―‐-､__
　　　　　　　　　　从ノi　　 　(ﾊﾉノ､ <,/
　　　　　　　　　∧∧.　　　　（ワﾟ　i l i
　　　　　　　　 .(；　｡_)　　　　〈^とL_)!l
　　　　　　　　 /　っ〆　　　 .ﾉ ,_ヾ ,lﾘ
　　　　　　 〜(,,＿つ'　　　　ん'i,_i_ヾ_〉
　　　　　　　"~"''""~'"' "~" ""''~'~" ""~"'

　「わっ！」と、僕はあまりに急な出来事に驚いて

　　　　　　　絵を隠してしまいました。


　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-―‐-､__
　　　　　　　　　　　　　 　 　(ﾊﾉノ､ <,/
　　　　　　　　　∧∧.　　　　（ーﾟ　i l i
　　　　　　　　._(,；ﾟД)　　 　　〈^とL_)!l
　　　　　　　　|と　 彡　 　　 .ﾉ ,_ヾ ,lﾘ
　　　　　　　〜(,,_つ0　　　　ん'i,_i_ヾ_〉
　　　　　　　"~"''""~'"' "~" ""''~'~" ""~"'

　　　「あら、見せて。貴方の絵、見たいわ。」



　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-―‐-､__
　　　　　　　　　　　　　 　 　(ﾊﾉノ､ <,/
　　　　　　　　　∧∧.　　　　（ワﾟ　i l i
　　　　　　　　._(,；ﾟД)　　 　　〈^とL_)!l
　　　　　　　　|と　　i　　　　　ﾉ ,_ヾ ,lﾘ
　　　　　　　〜(,,_つ0　　　　ん'i,_i_ヾ_〉
　　　　　　　"~"''""~'"' "~" ""''~'~" ""~"'

　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-―‐-､__
　　　　　　　　　　　　　 　 　(ﾊﾉノ､ <,/
　　　　　　　　　∧∧.　　　　（ーﾟ　i l i
　　　　　　　　._(,；ﾟД)　　 　　〈^とL_)!l
　　　　　　　　|と　　i　　　　　ﾉ ,_ヾ ,lﾘ
　　　　　　　〜(,,_つ0　　　　ん'i,_i_ヾ_〉
　　　　　　　"~"''""~'"' "~" ""''~'~" ""~"'

　 　　　ぼくは、少し止まっていまいましたが

　　　　　　 そのあと、絵を手渡しました。


　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-―‐-､__
　　　　　　　　　　　　　 　 　(ﾊﾉノ､ <,/
　　　　　　　　　∧∧.　　　　（ーﾟ　i l i
　　　　　　　　 .(,；ﾟД)　　　　.〈^とL_)!l
　　　　　　　　 /　,つ□　　　ﾉ ,_ヾ ,lﾘ
　　　　　　 .〜(,,_つ0　　　　ん'i,_i_ヾ_〉
　　　　　　　"~"''""~'"' "~" ""''~'~" ""~"'

　　　　　　　　「へえ、上手じゃない。」



　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-―‐-､__
　　　　　　　　　　　　　 　 　(ﾊﾉノ､ <,/
　　　　　　　　　∧∧.　　　　（ _ ｡ .i l i
　　　　　　　　 .(,；ﾟД)　　　　0□とL_)l
　　　　　　　　 /　uu 　　.　　ﾉ ,_ヾ ,lﾘ
　　　　　　 .〜(,,_つ0　　　　ん'i,_i_ヾ_〉
　　　　　　　"~"''""~'"' "~" ""''~'~" ""~"'

　　　　　　「もっと上手くしてあげようか？」



　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-―‐-､__
　　　　　　　　　　　　　 　 　(ﾊﾉノ､ <,/
　　　　　　　　　∧∧.　　　　（ワﾟ　i l i
　　　　　　　　 .(,；ﾟД)　　　　0□とL_)l
　　　　　　　　 /　uu　　　　　ﾉ ,_ヾ ,lﾘ
　　　　　　 .〜(,,_つ0　　　　ん'i,_i_ヾ_〉
　　　　　　　"~"''""~'"' "~" ""''~'~" ""~"'

　　と彼女はいいました。ぼくは、絵がうまくなりたい

　　　　　　一心でコクコクとうなずきました。


　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-―‐-､__
　　　　　　　　　　　　　 　 　(ﾊﾉノ､ <,/
　　　　　　　　　∧∧.　　　　（ーﾟ　i l i
　　　　　　　　 .(,,；ﾟд) )） 　　0□とL_)l
　　　　　　　　 /　 う　　　　　ﾉ ,_ヾ ,lﾘ
　　　　　　 .〜(,,_つO　　　　ん'i,_i_ヾ_〉
　　　　　　　"~"''""~'"' "~" ""''~'~" ""~"'

　　　　　　　他の人には彼女が見えないらしく

　　　　 誰も相手にしてくれません。不思議でした。

　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-―‐-､__
　　　　　　　　　　　　　 　 　(ﾊﾉノ､ <,/
　　　　　　　　　∧∧.　　　　（ーﾟ　i l i
　　　　　　　　 .(；ﾟДﾟ) 　　 　0□とL_)l
　　　　　　　　 /　uu 　　　　.ﾉ ,_ヾ ,lﾘ
　　　　　　 .〜(,,_つ０. 　　　ん'i,_i_ヾ_〉　　　∧＿∧
　　　　　　　"~"''""~'"' "~" ""''~'~" ""~"'（・∀・*,）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　と　　　う
　　　　　　　　　∧＿∧　"~''~""　　　　∧,,∧ （＿）
　　　　　　　　 （,*´∀｀）　　　　 　　　 ﾐﾟДﾟ*,彡""~''~''""
　　　　　　　　 と　　と_）　　　 　　　　　u_u,_,,彡
　　　　　 '""~''~ し（＿）　　　　　　　''~~"~"'''~~~""''

　　　　　ぼくは彼女に絵を教えてもらい、ついでに歌も教わって

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　僕はクラスで歌が一番上手くなりました。



　　　　　　　　 __,-‐―-、　　　　　　　　　　　　　　♪　　　　　　　♪
　　　　　　　　ヾ > ,ﾉノﾊ)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　♪
　　　　　　　　　i l i 　｡_）　∧∧　　　　　　 　♪　　　　　,-―‐-､__
　　　　　　　　　l i(__」ぅ〆.(ﾟДﾟ*)　　　　　　　　　　　　　(ﾊﾉノ、 <,/
　　　　　　　　　ﾚﾘ　ﾉｼヾ　u u ヽ.ノ　　　　　　∧∧　　 （ワ− i l i　　♪　　
　　　　　　　　　 ん´ヽ_)_)　(_(_ノ´　　　　　　 (,*-Д) 　　〈^ﾟとL__)!l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (ノ 　.i　　　ﾉ　ヾ ,,）ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_）_)　　ん(_(_ノ^

　　　　　　　　しばらくたつと、きゅうに



　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-―‐-､__
　　　　　　　　　　　　　 　 　(ﾊﾉノ､ <,/
　　　　　　　　　∧∧.　　　　（−ﾟ　i l i
　　　　　　　　 .(,；ﾟД) 　　　　〈^ﾟとL_)l
　　　　　　　　 /　uu　　　　　ﾉ ,_ヾ ,lﾘ
　　　　　　 .〜(,,_つ0　　　　ん'i,_i_ヾ_〉
　　　　　　　"~"''""~'"' "~" ""''~'~" ""~"'

　　　　　　　　　「もう会えないわ。」



　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-―‐-､__
　　　　　　　　　　　　　 　 　(ﾊﾉノ､ <,/
　　　　　　　　　∧∧.　　　　（ワﾟ　i l i
　　　　　　　　 .(,；ﾟД) 　　　　〈^ﾟとL_)l
　　　　　　　　 /　uu　　　　　ﾉ ,_ヾ ,lﾘ
　　　　　　 .〜(,,_つ0　　　　ん'i,_i_ヾ_〉
　　　　　　　"~"''""~'"' "~" ""''~'~" ""~"'

　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /／!　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 /'　 | ./　　　　　　　 i、
　　　　　　　　　　　　　　／l/.|　　:::. 　:.. 　 :.l＼
　　　　　　　　　　 .　 ∠""''`'l　　::.　　.:::　 :.|"~>
　　　　　　　　　　　 　　￣`-i　　:.　　 ::. 　 .l-'´　　　「貴方が私を書いてくれるから。」
　　　　　　　　　　　　　　　　 !　　　　　 ::. 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　.i　　　　 　　i　.l'
　　　　　　　　　　　　　　　　,l　　　 /i　　 l　l
　　　　　　　　　　　　　　　/ |　　 / /　　ﾉノi
　　　　　　　　　　　　　　 /　i　／／:..／/ 　!
　　　　　　　　　　　　　／ 　.|/∠_,／ヽ/　　l
　　　　　　　　　　　 ／　　　　::..:..　　　.:.... ./
　　　　　　　　　　 /　　　　　　 ::..　　　::... 〈
　　　　　　　　　 ノ　　,==､ 　　　::../~^ヾ、　ヽ、
　　　　　　　　　ん´Ｙ´　　iヾ__/~i~i 　　 l〉　　ヾ

　　　　　　と言われて、彼女はもう現れなくなりました。



　　　　　　　　　∧∧
　　　　　　　　 .(, ﾟД)
　　　　　　　　 /　っ〆
　　　　　　 〜(,,＿つ'
　　　　　　　"~"''""~'"' "~" ""''~'~" ""~"'

　　　　　少し悲しくなって、彼女を思いだしながら

　　　　　　　　 彼女の絵を書いてみました。


　　　　　　　　　∧∧
　　　　　　　　 .(,,　｡_)
　　　　　　　　 /　っ〆 )）
　　　　　　 〜(,,＿つ'
　　　　　　　"~"''""~'"' "~" ""''~'~" ""~"'

　　　　　ふと見上げると小さいときの僕をお母さんが

　　　　　　　　　抱いていて僕をじっと見つめて


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　　　　　　　　　　　　　　 　:: (うﾕ^) ::
　　　　　　　　　　　　　　　　:: i .i　,) ::
　　　　　　　　　∧∧　　　　:: ヽし' ::
　　　　　　　　 .(,,　ﾟ^)　　　　 :::..::::.::.
　　　　　　　　 /　っ〆
　　　　　　 〜(,,＿つ'
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　「その絵、下さらない？この子が欲しがっているんですよ。」

　　　　　　　　　　　　　と言ってきました。


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　　　　　　　　　　　　　　 　:: (うﾕ^) ::
　　　　　　　　　　　　　　　　:: i .i　,) ::
　　　　　　　　　∧∧　　　　:: ヽし' ::
　　　　　　　　 .(,, ﾟД)　　　　 :::..::::.::.
　　　　　　　　 /　っ〆
　　　　　　 〜(,,＿つ'
　　　　　　　"~"''""~'"' "~" ""''~'~" ""~"'

　　　　　　　　　　僕は絵をお母さんに渡すと

　　　　　　僕の手からその絵が無くなっていました。


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　　　　　　　　　　　　　　　 :: (ﾟーﾟ*) ::
　　　　　　　　　　　　　　 　:: (うﾕ^) ::
　　　　　　　　　　　　　　　　:: i .i　,) ::
　　　　　　　　　∧∧　　　　:: ヽし' ::
　　　　　　　　 .(,,　｡_)　　　　 :::..::::.::.
　　　　　　　　 /　u u
　　　　　　 〜(,,＿つ'
　　　　　　　"~"''""~'"' "~" ""''~'~" ""~"'

　　　　　　　　　　　　　ぼくはお母さんに

　　　　「僕が小さいとき、もらった女の人の絵、ある？」

　　　　　　　　　　　　　と聞いてみました。

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　　　　　　　　　　　　　　 　:: (うﾕ^) ::
　　　　　　　　　　　　　　　　:: i .i　,) ::
　　　　　　　　　∧∧　　　　:: ヽし' ::
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　　　　　　　　 /　u u
　　　　　　 〜(,,＿つ'
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　　　　　　　　　すると、さっき僕が書いた絵と

　　　　　　　　　　 同じものを渡されました。


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　　　　　　　　　　　　　　 　:: (うﾕ^) ::
　　　　　　　　　　　　　　　　:: i .i　,) ::
　　　　　　　　　∧∧　　　　:: ヽし' ::
　　　　　　　　 .(,,　｡_)　　　　 :::..::::.::.
　　　　　　　　 /　ぅ〆
　　　　　　 〜(,,＿つ'
　　　　　　　"~"''""~'"' "~" ""''~'~" ""~"'

　　　　　　 　/　　/　　　　 /　　 l　　/　　　　　 ヽ
　 　　 .　　 /　／へ 　　　.l　　　.|　/ /　 ﾉ　　　　i――--,
　　　　　　/／i 　 /|　　.／|　/i /ｲ ／、 ヾ　　　　 ミ　_,／/
　　　　　／　　!　/ .l　 /- .| /,l/-l/--､ヾ　|　　 ,　彡=´　/
　　　　　　　　.| /| /ヽ/_､ .|/　　,___ 　　|＼i　　 !ﾐ　　　 /　　
　　　　　　　　i/ .l/,≠=､　　　r≠＝､　.|　　　　l　　 ／
　　　　　　　 　 　|.　　　　 　　　 　 `'　 |　 　　.|| ／
　　　　　　　　　. ﾍ:.:::.:.　 '　 　.:.::::.:.:. 　 |　　　　i/　|　　　　絵のなかの彼女はとても
　　　　　　　　　　 i＼　┌―┐　　　　/|　　　 .l　 .!
　　　　　　　　　 　.l.　＼ヽ、_ﾉ.　 _　　　l .l 　　 l 　l　　　　　　　　楽しそうに、笑っていました。
　　　　　　　　 　　 |　　 ｀ー--＜　　　 ! i 　　 i　 .l
　　　　　　　　　　 .|　　　∧. 　 i　　 　 .Vl　　/　 i〈
　　　　　　　　 　　.|　　 /　i　 /　　　　　ヾ .〈　　l .ヽ
　　　　　　　　　　 .|　　/　 l／ `､_　,r-‐' i　 l 　 ｌ　 ヽ
　　　　　　　　　　 .|　 / .／　　　,　　　　 l 　|　　!　 　＼
　　　　　　　　　　 .|　//＾へ∧Oん＾へﾍ''i 　l　　|　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 .| //　　　　　　　　　　.l　 i　 ∧　　　　 〉　
　　　　　　　　　　 .l//　　　　;,;,,　　　　　 |　 l　/　i　　　 <
　　　　　　　　　　　〈　　　　　::..　　　　　 l　 i /　 l　　　　ヾ

　　　 　　　　　　　ぼくはこの人に、絵と歌を教わり

　　　　　　　　そして人との別れの寂しさを知りました。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そして、とても不思議な体験でした。