11 名前:ハブ [sage] 投稿日:2005/07/18(月) 18:52:27 ID: B+VzjRs4
   r'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'"'ヽ
  (  どうも。修学旅行とは楽しいものですが、   )
  (一歩間違えばいやな思い出になるかも・・     )
   丶〜'⌒'〜'⌒'|ノ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒''〜'⌒〜'´

          人,,,人
         [( ・∀゚)オカルートサンイスカリマシタヨ
         |(     ノ
         | ( ⌒ヽ|
          ̄,)ノ `J ()
          _||_  ||
          :::::::::::::::


12 名前:ハブ [sage] 投稿日:2005/07/18(月) 18:52:48 ID: B+VzjRs4
         第五拾四夜
          赤ちゃんを帰せ

今から10年ほど前、高校生の時に体験した話です。
私たちは修学旅行で、ある海に行きました。



  ∧_∧∧∧    ∧_∧∧
 ( ´∀ (,,゚Д゚)   .(;;;;;(・∀・)
 (     (l  つ__(;;;;;と  l
 | |〜|  |||二二二|| |  |〜
 (__)_し`J||;:;:;:;:;:;:;:;:|| し^J
  A    私     C  B
グループ毎にホテルの部屋をあてがわれたのですが、
私のいたグループは、A、B、C、私という
メンバーで、みんながみんな、いわゆる不良でした。
夜になって、他のグループはみんな就寝しましたが、
当然私たちのグループがおとなしく眠るはずがありません。


13 名前:ハブ [sage] 投稿日:2005/07/18(月) 18:53:52 ID: B+VzjRs4
結局女子の部屋に行こうなんていう流れになり、
その場も「いいねえ」という雰囲気になりました。

  ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( −∀−)< と言ってもうちのクラスの女最悪だから、他のクラスの女にしようや
 (    )   \_______
 | | |
 (__)_)

ということで私たちのクラスがいたホテルから
少し離れた場所に宿を取っていたクラスの女子の部屋に行くことになりました。
私たちはこのとき、Cが一切口をきいていなかったことに気づきませんでした。



14 名前:ハブ [sage] 投稿日:2005/07/18(月) 18:54:55 ID: B+VzjRs4
前もって公衆電話からそのクラスの女子のポケベルに連絡をいれ、
入れるようにしておいてくれ、と伝えてから、
とりあえずホテルを抜け出しました。
ホテルの裏側は海岸で砂浜になっており、
私たちは月明かりで見えるほどの岸壁沿いを歩いて
目的のクラスのホテルに向かいました。
....:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::●::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....        __,,,,,_         ..:::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..........       i''''''i==ii ~|    i''''"""~iiii:::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::    : : : : : : . ,,,,___   i{}:::i//ii ;;|__,,,, i-''iiii,,  ..iii|--;::::..:::::::....:::::
. .:. . .. :      . : : :___,,ii i|iiiii=.  i 「,ii//ii ;;| |||||.i//iiii;;;;;;;;;;.!i|:::::|:::....:::::...:::::
,,, .  : .         |::::|| |iiiiiii| _,,ii | ii//ii ;;| |||||.i//iiii;;;;;;;;;;;!i|:::::| :..  __,,,,
||ii==「!!!!!!!!!!!!_ . :: i'Ii ii! |iiiiiii| || |; ii//ii ;;| |||||.|//iiii;;;;;;;;;;;!i|:::::|/ヽ__i-|; ; ;
||__| ̄|||||||||||||iii   | ii iii |iiii|~~~~~~~~~~~i~~~~~~''''i-;==;;=iii|「「司 ii三.|; ; ;
||||||||||||||||||||||||| TTT」iiiiiii |iiii|.[[[[[[[[[[[[[[ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |iiii| |「「| ̄| ii三|.|; ; ;
ii|||||||||||||||||||||||| iiiiiii| iiiiii;;---;|.[[[[[[[[[[[[[[ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;|__iiiiii| 「「=i i~i三 ,|; ; ;
 iiiii--「ii!!!!!!!!!!____;;;=;; ;;;;;;;;;;;;|.[[[[[[[[[[[[[[ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|三三三三三三三三





    ∧_∧             ∧∧                    ∧_∧
    (´∀`* )マチガキレイダ・・    (゚Д゚ ) ココハホントーニカイガンゾイカ?     (・∀・ )
    (    )           ⊂    |                   (    )
    | | |            |  |                    | | |
    (__(_)            ∪∪                    (__(_)



16 名前:ハブ [sage] 投稿日:2005/07/18(月) 18:55:55 ID: B+VzjRs4
50メートルほど歩いた時だったでしょうか。

Cがぼそっと呟きました。
  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (::::::Д::::::)< ここは嫌な感じがする・・・・帰った方がいい
 (    )  \_______
 | | |
 (__)_)

彼は快活で、いつも笑いを振りまくような男だったのですが、
そのときの彼の声は今までに聞いたことがないほど、
真剣で重い口調でした。
さすがに一瞬私たちもドキッとしたのですが、
その動揺は、


 ∧_∧   ゲラゲラ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´∀`) < お前、霊感とかあんの?怖がってるだけじゃねえの?
( つ ⊂)      \_______
| | |
(__)_)

というAの言葉にかき消されました。
いや、みんなも意識的に消そうとしていたのでしょう、


  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (♯::::::Д::::::)<違う!そんなんじゃない。どうなっても知らないぞ!
 (    )  \_______
 | | |
 (__)_)

とCは強い口調で反発しました。
ただ私たちも、もう乗ってしまった流れを止めるわけにはいかず、



  ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( −∀−)< アホらしい。行くぞ
 (    )   \_______
 | | |
 (__)_)



というBの一言で歩を進めることにしました。
Cはそれからは黙って歩いていました。



17 名前:ハブ [sage] 投稿日:2005/07/18(月) 18:56:17 ID: B+VzjRs4
100メートルくらい来た時でしょうか。
何十メートルか先の波打ち際に人影が見えました。





                 ミミミミ            ∧_∧        |
                 (::::::)ミ            (・∀・ )      (゚Д゚ )|
                 |  | ミ           (    )        |つ
                 |  |             | | |        |
                 ∪∪             (__)_)          |
             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄←砂浜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




私たちは、教師が見回りをしているかもしれないと思い、
咄嗟に岸壁を背に身を屈めました。

その人影が波打ち際を歩き、徐々にその影が大きく見えてきました。
ただその人影は何か異様な雰囲気を漂わせていました。
やがてその姿がはっきりとした形になってきました。
その人影は長い髪の女性でした。
A「こんな時間に変だよな?」
私「ただの散歩じゃねえの?」
B「夢遊病とかじゃねえ?」
などと勝手なことを言っていたのですが、
私はふとCのことが気になりました。
彼の方を見ると、俯いて震えながら何やら言っています。
耳をそばだててみると、
「助けてください・・・、助けてください・・・」
と繰り返しているではありませんか。



18 名前:ハブ [sage] 投稿日:2005/07/18(月) 18:56:37 ID: B+VzjRs4
女性は私たちの見える場所で海を見ながら、
つまり、私たちに背を向けて一旦立ち止まりました
すると突然、女性が大声で叫び、騒ぎ始めました。


      、,r‐''" "。'!`./'i、i、''┴.
     .,,//  ./` .,ヽ  、'!、 -,..,,゙'-、
   .,r'"  、,、  `   | .|  ゙'ハ ヽ
  .,/、  .'"l゙  .,.._ ,l゙ .ヽJ│ `, 、<i、
  丿/    ゙.,_,゙,,,.,`,i、,!" `,,,,,ll,, .""`.♭      ______________
  ,/ " ,i´.,ノ ゾ/,i,,,|,,,゙″  ゚゙゙,,,,,\ ." 'i     /  私の赤ちゃんを返せ!!」
 ,l゙ .! ` " ,/` ゙( ●)‐   .゙(● )彳 │| ,.  <
 !  、  |""     _.‐ !、   ゙l i、 |    \ 私の赤ちゃんを返せ!!
 │ |  ,.|      (●、●)    .| ".l,|       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 l゙ "" ," ゙l、     ,,,,,,-,、   ,(, l゙.,jリ  クワッ
 `、 l、タ,i´゙l、    f{++++lレ.  ,l゙,l゙,|l゙
  |  l゙ l゙| │    `'''`'″  ,「"".|l゙
  l゙ェ'." ,.彳 `"〜 、     ,ィ'゙冫,r゙
  フ l ゙l |      `゙'''―'''` ,l゙.| |,i





                カエセ!!
                 ミミミミ カエセ!!       ∧_∧        |
                 (゚Д゚♯)ミ            (・∀・;)      (゚Д゚;)|
                 |  | ミ           (    )        |つ
                 |  |             | | |        |
                 ∪∪            (__)_)          |
              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

髪を振り乱すように騒いでいます。
私たちはさすがに怖くなり慌てましたが、
今ここで声を出して逃げ出すわけにはいきません。
少し気の触れた人かもしれませんし、
ともかく更に息を潜めてその様子を見守っていました。
何十秒、何分経ったかわかりませんが、
女性は海に向かって叫び狂っています。
そしてそれは突然のことでした。



19 名前:ハブ [sage] 投稿日:2005/07/18(月) 18:57:38 ID: B+VzjRs4
女性は私たちの方に体の向きを変え、
突然走って私たちに向かってきたのです。




                 ミミミミ カエセ!!      ∧_∧        |
                ミ(♯゚Д゚)            (・∀・;)      (゚Д゚;)|
                ミ|  |             (    )        |つ
                 |  |             | | |        |
                 ∪∪            (__)_)          |
             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






「お前らか!!お前らか!!」

恐らくそう言っていたと思います。
私たちは大慌てで逃げ出しました。


20 名前:ハブ [sage] 投稿日:2005/07/18(月) 18:59:14 ID: B+VzjRs4
ところがCだけがその女性に向かって走り出したのです。
「おい、何やってるんだ!逃げろ!!」
そう言う私たちに見向きもせず、
Cは「うわーっ!」と叫び声を上げながら走っています。



                 ミミミミ カエセ!!       ∧_∧       ワー!
                ミ(♯゚Д゚)            (::::::Д::::::;) 三
                ミ|  |             (    )    三
                 |  |             | | |     三
                 ∪∪            (__)_)
             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






正直私たちにCをかまっている余裕などありませんでした。
とにかく大急ぎで私たちは自分たちの部屋に戻りました。
各々が自らの身体を抱きかかえるようにし、
息を整え、震えを沈めようとしていました。



21 名前:ハブ [sage] 投稿日:2005/07/18(月) 18:59:52 ID: B+VzjRs4
しばらく時間が過ぎましたが、Cはまだ帰って来ません。
幾分落ち着きを取り戻していた私たちは、さすがにCの事が心配になり、
誰が言うでもなく、先程の場所に戻ってみようということになりました。
護身用の武器を持って。

私たちは一団となって、恐る恐る現場の方に向かいました。
ところがその場所の方には全く人影が見えません。
不審に思った私たちは駆け出すようにその場所に行きましたが
やはり誰もいません。もちろんCもです。
辺りを調べてみましたが、やはり見つかりません。
困り果てた私たちは仕方なく教師に事情を話すため、
教師の部屋に向かうことにしました。

                                       /ヽ‐-/|
                                      |_.゚Д゚_  .i
      ∧_∧    ∧_∧      ∧∧            ((((((< ミ -゙
     ( ;・∀・)    ( ;´∀`) .    (;゚Д゚)           |i、゚ぺノ从
     (    )    (    )    (|,   |)         ⊂兇.!(つ
     │ │ │    │ │ │  .  |  |            |l_ヽ>
      (,_)_)    (,_)_)    ∪∪           ヾし

教師に一部始終を話しました。
ところが普段から素行が悪かった私たちの話など信用してくれるわけがありません。
埒があかないと思った私たちはとりあえず部屋に戻り、
Cの帰りを待ちました。
当然眠る者など誰もいません。


22 名前:ハブ [sage] 投稿日:2005/07/18(月) 19:00:48 ID: B+VzjRs4
何時間経ったでしょうか。私たちはうとうとしていたようです。
その声で、私たちは目を覚ましました。

                                  /ヽ‐-/|
   从M从M从M从M从M从M从M从            |_.゚Д゚_  .i
  < みんな!起きて!!!! >           ((((((< ミ -゙
    `Y´`Y´∨`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´         0|i、゚Д゚; ノ从
                                   ヾ,兇,i ヽ
                                    |l_ヽ>
                                    ヾし

教師の声が私たちをたたき起こしました。
教師の顔を見た瞬間、私は最悪を予想しました。







そして的中したのでした・・・。



23 名前:ハブ [sage規制に引っかかった・・・] 投稿日:2005/07/18(月) 19:01:37 ID: B+VzjRs4

                       ノ⌒⌒ヽ    /\
                     __i二二二i   /  ,
               ナンヤアレ・・・・(\`; )/    ,
                      (   ⊂)
                       │ │ │
         ///(_(_)     (,_)_)
        (   ) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

朝、釣り人が、Cの死体を発見したそうです。
Cは溺死ということでした。
ただ不審なのは、水の浅い場所で死んでいたことでした。
泳いで溺れて流されたわけではなく、足を砂浜の方に向け、
顔を沈めてその場所で死んでいたとしか思えないということなのです。
誰かに頭を抑えられて死んだように・・・・。


25 名前:ハブ [sage] 投稿日:2005/07/18(月) 19:05:30 ID: B+VzjRs4

それから、私たちは各々違う進路を進みました。
Aは大阪Bは東京に就職、私は京都の大学に進学しました。
卒業から1年半ほど経った夏、ふたつめの不幸が訪れました。
Bが亡くなったのです。
海水浴に出かけ、泳いでいる時に波に飲まれて水死したということでした。


それから、私たちは各々違う進路を進みました。
Aは大阪Bは東京に就職、私は京都の大学に進学しました。
卒業から1年半ほど経った夏、ふたつめの不幸が訪れました。
Bが亡くなったのです。
海水浴に出かけ、泳いでいる時に波に飲まれて水死したということでした。



          ∧_∧      ∧∧
ソ、ソウモナ!   ( ;´∀`) .    (゚Д゚;)カンケイナイカンケイナイ・・・
         (    )    (|,   |)
         │ │ │  .  |  |
         (,_)_)    ∪∪
Bの葬式の後、Aと私は、
BとCの死を偶然で、結びつきのないものだと考えるようにしようと、
話し合いましたが、各々内心怯えきっていました。



27 名前:ハブ [sage] 投稿日:2005/07/18(月) 19:06:22 ID: B+VzjRs4
それからは何もない日々が過ぎ、BとCの死も心の隅に追いやっていました。
卒業から5年経っていました。
Aは結婚し、女の子を一人もうけていました。
私は単位の関係で大学にまだいなくてはならず、学生生活を楽しんでいました。
そんなある日、私の家の電話が鳴りました。


                      Θ∧∧
               モシモシ?   0(゚Д゚ ) モシモシー
                      Θヾ|,   |ヽ
                   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
                   |             :|
それは聞き覚えのない男性の声でした。
そして驚くべき事を耳にしました。
「Aの妻の父です。A君が海で溺れて亡くなりました・・・」

                          ∧∧
                        Σ(゚Д゚;)
                    Θ−Θ /|,   |ヽ
                   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
                   |             :|



28 名前:ハブ [sage] 投稿日:2005/07/18(月) 19:06:51 ID: B+VzjRs4
Aは家族で、海水浴に行きました。
そこで、ボートに乗っていたのですが、
2歳になる娘さんが何かに呼ばれるように
海に転落したのです。そしてそれを助けるためにAが海に飛び込んだのですが、
娘さんが暴れるので思うようにいかなかったようです。
カナヅチの奥さんが周りに必死に助けを呼んだそうですが、
助けは間に合わず、Aと娘さんは亡くなったそうです。
奥さんもそのことが原因で精神を病んでしまわれました。
あれから5年私の身にはまだ何も起きていません。
ただ、2歳になった娘の寝顔を見ると今でも思い出します。



「私の赤ちゃんを返せ!!私の赤ちゃんを返せ!!」



29 名前:ハブ [sage] 投稿日:2005/07/18(月) 19:08:08 ID: B+VzjRs4
   r'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'"'ヽ
  (  ずいぶん長くなりました・・・・・・・・・       )
  (あの人はなんだったんでしょう?ってヒィィィ!? )
   丶〜'⌒'〜'⌒'|ノ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒''〜'⌒〜'´

                         ・・・ノ〜・・アノ〜
          人,,,人
      ガクガク( ;゚Д゚)ブルブル
         |(  :  ノ
         | ( ⌒ヽ|
          ̄,)ノ `J ()
          _||_  ||
          :::::::::::::::


   r'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒"'ヽ
  (  あ、はい。あ、蝋燭消えた                 )
   丶〜'⌒'〜'⌒'|ノ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒''〜'⌒〜'⌒〜'⌒´

          人,,,人
         [(;・∀゚)
         |(    つ          人,,,人  r'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒ヽ
         | (    |          (・∀・;)<あのそれそろそろかえして・・)
          ̄し´ ` J       .    (つ:'と)  丶〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒〜´
          _|| _  ||           (  l `l
          :::::::::::::: : ..            )ノ`J
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