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ど
- 186 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:04:53.36 ID:jJrx4XO+0
-
モナールトンは、ガナーシャが咄嗟に |
屋根裏部屋に隠していたらしく、無事生き残った ,|
────────────────────┘
∧_∧
(´д` ,ミ
( ∽ )
ハハ / |
(´∀)')ヽ,_,l,_, ノ____
(っ っ__  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
┌─────────────────────────
│当然父親の私が引き取ることになるので、結局のところ
│またしてもモナールトンを危険な環境へ誘ってしまったのだ
- 187 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:05:18.97 ID:jJrx4XO+0
-
私の提案は何の意味もなしていなかったどころか、 |
挙句の果てには妻を死に追いやってしまった!! |
──────────────────────┘
∧_∧::
_、(´д`liミ:::
li'」と ):::
────────────────────────
┌────────────────────────────
│ 結局ガナーシャの殺害以降、何故か国は我々から手を引いたが、
│ 後に残った中途半端な罪悪感だけが、私の心を虚しく支配した
- 188 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:05:32.01 ID:jJrx4XO+0
-
┌──────────────────┐
│そしてそんな私がすがったものと言えば… |
└────┬┌────────────┘
││
││
││
┌─┘┴─────┐
│. …コ ー ラ ! ! │
└──────┐┬┘
││
││
││
┌──────┴└──────────────┐ _, ∧_∧::
| 頭の奥底に渦巻いていたコーラへの想いが災いし、 | l';,_;,Д`li i;,ミ:::
└───┬─────────── ───┴──┐ ヽ, と)::::
| よりによって、私達の全てを粉々に叩き潰した | ─────────────────
| あの忌々しい「官製コーラ」の |
┌─┴ ───────┬──────────┘
| …中毒者になってしまった!! |
└────────────┘
- 189 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:05:44.41 ID:jJrx4XO+0
-
官製コーラは皮肉にも、 「民間コーラ」とは天と地の差があった |
舌触りものど越しも後味も粗悪、何もかもが劣悪!! |
────────────────────────────┘
_、 ∧_∧ _、 、 _
li'」 l';:;_ ミli;, li´Д)つli'」 l';:;_コi;| ':;l;:;_コ
 ̄ ̄ ̄ ̄ γ r '  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「二二二」、
(,_| | ヽ,_,)
┌────────────────────────────
│ しかしコーラを見るたび、私達の過去の栄光が浮かんでくるようで
│ それにすがらなくては、最早生きていけなかった
- 190 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:05:57.12 ID:jJrx4XO+0
-
┼──────────────────────┤
────────────┬ | │
そして浴びるように飲んで | | ∧_∧ ∧_∧ |
────────┬┬──┴────────┤ (っ- ;i) (- ` li;,ミ |
││ │ ( つ ( ) |
││ ∧_∧:;, │ l ヽ / | │
││ ;,(゚Д゚ li;);;,, │ │
││ 0' ̄`l' ̄`0:;,, ├────────────┼─────────┴
││ │ 飲んで飲んで 飲んで飲んで. |
┼┴───────────┼────────┬───┴
│ 飲んで飲んで 飲んで飲んで. | ;:.・':;;, |
────────┴────────────┼┬ ∧;:,∵'':, |
││ ::,;;):;'・,''; |
| ││ ;;':つ:;,’:;, |
∧_∧ , -─ ││ ・:;:'):;,;;::';,, |
(´Д` li) ./ ││ _,ノ':;,・, |
0' ̄`l' ̄`0 「 ̄ ̄ ││ |
./ | __ __ Yl l ̄ ├┼───────┴─────────┼
- 、 ヽ,_,|,_ ,ノ |ll/! │ │
∧∧ │ ∧_∧ |
(;li ゚) | rl';: (Д`rli;,ミ li'」 l';:_コi;| |
( ヽ │  ̄ ̄ し ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ │
│ 「二二二」 |
──────────────────────┼ │
──────────────────────┼─────────────────┼
│ …当然のごとく、 体はボロボロになった │
└─────────────────┤
- 191 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:06:10.29 ID:jJrx4XO+0
-
現在、弟のモナックに紹介された |
嫌早総合病院で、入退院を繰り返している |
一応「糖尿病」らしいが、明らかにおかしい |
──────────────────┐┬────┘
││
││
┌─┘┴─────────────┐
田l'l! ̄|─── ' ̄| │…明らかに、糖尿病の症状ではない! |
二二]; |;;λ_∧|田ヽ │足取りはおぼつき、手足は震え、 |
〜'⌒'ヾミli! ´-)つ!|ll │ 心拍数は上がり、ひどい高血圧だ… |
';, ────;|l| └────┬┌──────────┘
__ _, ゝr───r;| ││
_ ___ l___,| | ││
││
││
││
┌────────────┴└─────────────
│時々ひどい夢にうなされ、もう一人で歩くことすらままならない
│ こうしてお前に手紙を書けるのも、あと僅かなのかもしれない
- 192 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:06:25.79 ID:jJrx4XO+0
-
┌───────────┐
│ そしてふと思ったのが、 └── ─────── ┐
└───┐ その病院の外科医、タカラのことだった │
└ ────── ───────────┘
田l'l! ̄|─── ' ̄|
二二]; |;;λ_∧|田ヽ
〜'⌒'ヾミli! ´Д)つ,!|ll
';, ────;|l| _ _
__ _, ゝr───r;| r+ | 「l!l r+ |
_ ___ l___,| | (Д^ ,,) |~」 (ー゚ *)
〈V つ|,| 〈'V 'ヽ
┌─────────────────────────┐
│奴は看護師を連れて、 毎日、点滴と注射を私に打ち続けた │
└─────┬──────── ───┴─┐
│ 絶えず細目で、常に笑っているような顔だが、 |
│ 私にとって あまり気持ちが良いものではなかった │
└─────────────────────┘
- 193 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:06:43.71 ID:jJrx4XO+0
-
┌─────────┬─────────────────
│.私には奴の笑い顔が |
└─────────┤
|
| ,r;;'◎;t
「+ ゝ . | (::∀:::::)
(^Д^,,) . | とl_l::l,::::つ
〈'V つ . | };; ::::::ヽ
ノ,_ il | (,_,/ヽ,_,:)
(,_,/ヽ,_) |
├─────────────────────┐
| 「COCAS」で暴れに暴れた国軍達の、嘲るような │
| 笑い顔を彷彿とさせて、しょうがなかった!! |
─────────────────┴─────────────────────┘
- 194 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:07:42.36 ID:jJrx4XO+0
-
| 私は奴の回診を日に日に恐れていくようになった
| しかし、タカラがもし私に何かしらの薬を投与していたとしても
| 立証ができるはずがない、私は大人しく従っていた…
` ───────v────────────────── '
∧_∧
(゚д゚'li;,)
0' ̄`l' ̄`0
───────ヘ──────────────────── 、
だが、身体も気力も衰えつつあり、明らかに自然な症状ではない!! |
やはりタカラが私に何かを施しているのだろうか? |
- 195 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:08:05.48 ID:jJrx4XO+0
-
しかし、仮にそういうことがあったとしても ,|
何故タカラがそのような行動を取る…? |
` ─────────v──────── '
(ll|' ̄ ̄ ̄'|  ̄ ̄ ̄ l'l、 !|
/ll |_ _ |ll'l |
ミ'l, ̄ ̄ ̄ | ∧∧ lミ' ∧_∧
ノll'l,___!| (,il゚'Д);;,,|l'lゞ (´Д` li)
r' l'l___と つ _ 0' ̄`l' ̄`0
l'll'r____ヽ ヽ _ヾ / ̄  ̄i
─ | |三三三三 l,_,/,_,ノ 三lll} ,─ ヽ,_, l,_, ノ 、
\
, -─────────ヘ───────- 、
| …そこまで考えたとき、私はふと
| あることを思い出したのだった
- 196 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:08:19.86 ID:jJrx4XO+0
-
┌───────────────┐
│…嫌早総合病院は、 |
│ 純粋な国立病院だということを。 │
└───────────────┘
┌─ ┐
|「 ::::」|________
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | ____
────- |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |,_ |:::::::::::::::::::::
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 ̄ ̄ ̄'ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.r'  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| |
┌─────────────────────┐
│当然、私を狙っている軍の回し者もいることだろう .|
│ その「回し者」こそ、タカラだったのではないか? |
└─────────────────────┘
- 197 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:08:32.80 ID:jJrx4XO+0
-
┌──────────────────┐
│そうなると、国の者であるモナックが、 . │
│ この病院を紹介したのも納得がいく |
└────────────┐┬────┘
││
∧_∧; ┌──┘┴──────────────┐
;,(゚'Д゚'li;);;} 兄弟だから…と弟を信じた私が馬鹿だった│
0' ̄`l' ̄`lつ;;, 結局、 奴も軍の狗だっただけだ!! |
──────────────────┘
- 198 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:09:12.39 ID:jJrx4XO+0
-
…タッ、タタタタタッ |
タカカカカララァアァ!!?? |
────────v ───── ' ┌───────────────┐
│だが、私はもう遅かった |
;l∧_∧;:;, │国から逃げる体力も気力もない… |
(Д'゚'lil;))li:;,, └──┬───── ─┴────────┐
r 'l`ヽと / }:;; , │ …だからこそ、若いモナールトンには言っておこう |
└─────────────────────┘
- 199 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:09:25.10 ID:jJrx4XO+0
-
タ カ ラ に は 気 を つ け ろ
__
=≡∧
γ' 〉- 、, =≡三(
ヽ,/_ ,/ミ';, =≡と '
';ヾ -≡(_ _
==≡三ヽ,_
人人人人人人人人人人人,
て タカラアァァアァアア!!!!! そ
- 200 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:09:37.23 ID:jJrx4XO+0
-
- 201 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:09:50.30 ID:jJrx4XO+0
-
|____|____| |
|
田l'l! ̄|─── ' ̄| ________|
二二]; |「田Tll三|田ヽ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ |'l ヽ
─────── - |l| _
_____ r───r;| r+ | _
_ ___ l___,| | (Д^,,) r+ |
〈'V ) (- ゚ ;,)
/ i| 〈'V ヽ
, -─ヘ─-
| ……。
- 202 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:10:01.21 ID:jJrx4XO+0
-
|____|____| |
|
田l'l! ̄|─── ' ̄| ________|
二二]; |「田Tll三|田ヽ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ |'l ヽ
─────── - |l|
_____ r───r;| 「+ ゝ _
_ ___ l___,| | そ(,,^Д) .r+ |
〈'V ) (っ-;,)
/ i| 〈'V つ
, -────────ヘ─────── 、
| それにしても、何の前触れも無しに…
| 先生、何故休職するのですか?
- 203 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:10:12.39 ID:jJrx4XO+0
-
|____|_| なんて言うんですかねぇ…?
| 虫の知らせ?
田l'l! ̄|─── ' ̄| | それとも必然的なものかな?
二二]; |「田Tll三|田ヽ'  ̄ ̄ ` ─y ────────── '
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ |'l ヽ
─────── - |l| _
_____ r───r;| r+ | _
_ ___ l___,| | (Д^,,)') r+ |
〈'V / (っ゚ ;)
/ i| 〈'V つ
- 204 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:10:56.02 ID:jJrx4XO+0
-
|____|____| |
|
田l'l! ̄|─── ' ̄| ________|
二二]; |「田Tll三|田ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ |'l | …?? |
─────── - |l| ` ─v─ 'ヽ
_____ r───r;| _
_ ___ l___,| | r+ |
「+ ゝ (゚- ゚;,)
(,,^Д)') .〈'V つ
と 'V/ 〉 'ヽ
, -────ヘ──────────── 、
| まぁ、多分バレていることでしょう、
| 若いモナー種の男に気をつけて!!アハハ
- 205 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:11:10.06 ID:jJrx4XO+0
-
- 206 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:11:21.41 ID:jJrx4XO+0
-
[444号室]
┌───────┐ | ̄ ̄ ̄ ̄|
| 静かに歩こう | | ̄ ̄ ̄| | | ̄|○
| 皆のマナー | | / / | | |二|二|
└───────┘ |___| |
∧∧r-─ 、 | |
____ (,,^Д)')+,ノ__ ,|____|_____
と 'V/
/ ヽ
, -─────ヘ────────- 、
いやー、僕もしばしの間 |
この帽子とおさらばかぁー!! |
- 207 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:11:32.57 ID:jJrx4XO+0
-
[444号室]
┌───────┐ | ̄ ̄ ̄ ̄|
| 静かに歩こう | | ̄ ̄ ̄| | | ̄|○
| 皆のマナー | | / / | | |二|二|
└───────┘ |___| |
∧∧r-─ 、 | |
____ (,,^Д)')+,ノ__ ,|____|_____
し 'V/
/ ヽ
, -─ヘ─- 、
| …僕?
- 208 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:11:46.05 ID:jJrx4XO+0
-
[444号室]
┌───────┐ | ̄ ̄ ̄ ̄|
| 静かに歩こう | | ̄ ̄ ̄| | | ̄|○
| 皆のマナー | | / / | | |二|二|
└───────┘ |___| |
∧∧ .| |
____ (,,^Д) ,____|____|_____
( 'Vつr ' + )
li ヽ `  ̄
- 209 :じゃら ◆nKxqdeymHE :2011/12/04(日) 22:11:58.86 ID:jJrx4XO+0
-
┌─────────────────┐
│ …違った違った。もう「僕」じゃないんだ │
└───────────┐┬────┘
││
││
││
∧∧ ┌──┴└──────────┐
, ─ 、( ,)') │「私」だ「私」。 │
r + ,と ' ̄`/ │早く私も私になれておかないと |
└──────────────┘
┌─┐
│OCAS
└─┘
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ど